ニッポン放送の新株予約権発行の差し止めを求めたライブドアの仮処分申請が、東京地裁で認められました。
ライブドアの仮処分申請認める・新株予約権発行差し止め(日経新聞)
ライブドアの仮処分申請認める・新株予約権発行差し止め
ライブドアがニッポン放送のフジテレビジョンに対する新株予約権の発行差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁は11日、同予約権の発行を禁じる仮処分命令を出した。ニッポン放送は決定を不服として、同地裁に保全異議を申し立てるとみられるが、法廷闘争の第一幕はライブドアが優位に立つ結果となった。
ニッポン放送は2月23日、同放送株の取得を進めるライブドアに対抗するため、フジを引受先として1株当たり5950円で、発行済み株式数(3280万株)を大幅に上回る最大4720万株を購入することができる予約権の発行を決定。同放送をフジの子会社にし、ライブドアの持ち株比率を低下させることが可能になる防衛策を講じた。
これに対し、ライブドアは翌24日、発行差し止めを求める仮処分を同地裁に申請。同地裁は今月1日と4日の2回にわたり、双方の主張を聞く審尋を非公開で開いた。[NIKKEI NET 2005/03/11 17:10]
僕は前に書いたように、ライブドアもフジ・サンケイグループもどっちも応援する気はありませんが、これで株主総会が開かれれば、ライブドアがニッポン放送の経営権を握ることは間違いなくなりました。ニッポン放送側が仮処分への不服申し立てをしたとしても、ライブドアが経営権を握った段階で取り下げになるだろうから、これで新株予約券発行によるライブドア排除の道はなくなったということでしょう。
ただ、株主総会は6月ごろなので、それまでに現経営陣とフジテレビがどういう手段にでてくるか。それから、フジ側が、ライブドアの時間外株大量買い取りに疑義を申し立てているのがどうなるか。争点は、そのあたりに移っていくのではないでしょうか。