9条の会 京都の動きを「朝日」が報道

「朝日新聞」のasahi.comで京都の動きとして、「9条の会」にこたえた京都府内各地の動きを報道しています。(9日付京都版に掲載?)

「9条守れ」府内浸透  大江健三郎さんらの訴えに呼応(朝日新聞)

「9条守れ」府内浸透  大江健三郎さんらの訴えに呼応

60団体が結集「緩やかに連帯を」

 作家の大江健三郎さんらが昨年つくった「九条の会」に協力し、一緒になって憲法9条を守ろうとする動きが府内で活発になっている。国会の憲法調査会による最終報告が今春にもまとまることに危機感を抱く人々が、党派や思想の違いを超え、工夫を凝らしたアピールで改憲を阻止しようとしている。(斎藤徹)

平和グッズも人気

◆予想超す反響

 中京区で2月26日、「守ろう! 憲法九条交流会」が開かれた。政党や労働者団体などのほか、地区の仲間でつくったグループ、個人ら合わせて約250人が集まった。参加者から「運動を立ち上げた後、話題性をどう持続していくかが重要だ」「60年安保で負けた二の舞いにならないようにしよう」など意見が出た。
 交流会を主催した市民団体「憲法署名京都実行委員会」事務局の増野徹さん(49)は「予想以上の反響に驚いている。これを機会に、お互いの顔が見える緩やかな連帯をつくっていければいいと思う」と話した。
 「九条の会」は04年6月、改憲への危機感から有識者9人で結成。全国で講演会を開き、同年9月の京都講演会には約2千人が集まった。同会事務局によると、現在は全国に1千以上の賛同団体ができており、京都は確認できているだけで約60の団体が賛同団体に名を連ねている。
 交流会で講演した「九条の会」事務局の高田健さん(60)は「これまで平和運動にかかわりたくてもできなかった人も党派や思想信条を超えて結集した結果だ。しかし、今までの護憲運動では改憲派には勝てない。意見の違いを認め、9条を守る1点で手をつなぐ運動を展開していく必要がある」と指摘する。

◆出店で啓発

 新しい運動のやり方も出てきた。
 京都市に住む河村さやかさん(26)は、1月末に平和グッズを売る移動販売「へいわ屋」を出店した。「PEACE」のデザインのバッジやステッカー、アクセサリーやTシャツなど、約30品を扱う。全国の製造元から取り寄せたものや自分でデザインしたものだ。
 01年の9・11テロを見てから平和について深く考えるようになり、イラク戦争などに反対しピースウオークに参加したが、大多数の人が平和や改憲問題に無関心なのに納得がいかなかった。「平和グッズを身につけている人を増やして無関心な人の興味を呼び覚ましたい」。店はそんな思いから考えついた。
 これまでに平和関連イベントでなど2回出店したが、評判は上々で商品の生産が追いつかないという。グッズはバッジ100円、Tシャツ1500円など。価格はすべて原価で収益はない。デザインは自分で考えたり、知り合いのイラストレーターや芸大生に協力してもらったりした。河村さんは「若い人も興味を持つようなデザインのグッズをもっと作って、京都以外のところにも広めたい」という。
 上京区民でつくる「9条の会・上京ネット」は昨年末、遊びを通して身近に憲法9条について考えてもらおうと「9条平和・いろはかるた」を作った。「変えるな9条世界の願い」「国のため散った血で書いた9条」。「あ」?「ん」で始まる憲法や平和に関する文章を会員が考え、厚紙を丸く切って作った。府内外からの要望が相次ぎ、これまでに15組作った。戦争体験のある元教員の木下和子代表(77)は「子どもたちにわかりやすく憲法9条の理念を伝えたい」と話している。[asahi.com 2005/3/9]

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