この係長は産業再生法の審査・認定を担当。そこに届け出られたTOB(公開買い付け)情報をもとに自分と妻の名義で株を買ったらしい。
まあ、インサイダー取引というのは、誰だって「バレなきゃ丸儲け」と思ってやるんだけどさ。しかし、キャリアがこれじゃあねえ…。
インサイダー取引:経産省キャリアを告発 証券監視委(毎日新聞)
インサイダー取引:経産省キャリアを告発 証券監視委
米国「コダック」の日本法人が04年に実施した東証2部上場「チノン」(長野県茅野市)株の公開買い付けに絡み、公表前に情報を入手して同株を購入したとして、証券取引等監視委員会は14日、経済産業省地域経済産業政策課、中原拓也係長(31)を証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で東京地検に告発した。
関係者によると、コダック社の100%子会社「コダックジャパンデジタルプロダクトディベロップメント」はチノンを完全子会社化する事業再編のため、産業活力再生特別措置法(産業再生法)の適用を申請し、04年1月22日に公開買い付けの実施を公表した。中原係長は当時、同省情報通信機器課係長として産業再生法の審査・認定を担当。同月15日に公開買い付けの情報を得て、同月16日から21日までに自分と妻名義で計4万1000株を購入した疑い。
同株は290円前後で推移していたが、同月23日には350円に上がり、中原係長は売り抜けによって約280万円の利益を得ていた。
中原係長は99年入省のキャリア職員で、インターネットや携帯電話を利用して同株を購入していた。同省は「国家公務員として到底許されるものではなく、大変遺憾。今後、職員に対する規律の徹底を図りたい」とのコメントを出した。【川辺康広】
[毎日新聞 2005年3月14日 13時35分]