2+2の共同声明で地域的な「共通戦略目標」の1つにあげられた台湾環境問題ですが、米軍と自衛隊が、台湾海峡有事の際の役割分担を議論。
「共通戦略目標」では、「台湾海峡を巡る問題の対話を通じた平和的解決を促す」とだけしか書かれていないけれど、実際には、有事の際の日米共同作戦行動がホンネだった訳です。しかし、こうしたやり方は、日中共同声明などで「1つの中国」を約束した日本の立場とは明らかに相反するものです。
台湾・朝鮮有事の自衛隊と在日米軍、役割分担を議論(読売新聞)
台湾・朝鮮有事の自衛隊と在日米軍、役割分担を議論
【ワシントン=伊藤俊行】在日米軍再編に関する日米外務、防衛の審議官級協議が15日、ワシントン郊外の米国防総省関連施設で行われた。
2月19日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で共通戦略目標をまとめた後、初の審議官級協議で、自衛隊と在日米軍の役割と任務および在日米軍の兵力構成見直しについて重点的に議論した。
日米両国は2プラス2の共同声明で、中国・台湾関係の緊張や北朝鮮の大量破壊兵器の問題などを念頭に共通戦略目標を打ち出した。この日の協議では、台湾海峡有事や朝鮮半島有事の際の自衛隊と米軍の役割分担や、その際に必要となる装備、施設、補給などの在り方、在日米軍基地や自衛隊基地の共用化などについて意見交換したと見られる。
米側は、今夏中に世界規模の米軍再編の中で在日米軍が担うべき役割と機能を示し、沖縄の負担軽減や米軍厚木基地(神奈川県)の騒音問題改善の方向を含めた「基本合意」を得たうえで、年内に具体論をとりまとめたいとしている。[読売新聞 3月16日11時42分更新]