中国が、フィリピン、ベトナムと領有権を争っている南沙諸島で、共同の資源調査を行うことで合意。費用も3等分するそうで、領土争いをしているからといって、敵対しているばかりが能じゃない。
【中国】3カ国共同で南沙諸島の資源調査へ(サーチナ・中国情報局)
【中国】3カ国共同で南沙諸島の資源調査へ
中国、フィリピン、ベトナム3国の石油会社が、領土紛争が起きている南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島とその周辺海域で共同で資源調査を行うことで合意した。15日付で香港・経済通が伝えた。
調査期間は3年で、石油や天然ガスの埋蔵量データを収集する。
フィリピン国家石油公社(PNOC)は、「この合意はあくまで商業行為であり、政治や領土問題には一切関係しない」とし、中国海洋石油公司(CNOOC)とベトナム石油・ガス総公社(PV)もそれぞれ調査活動予算を算定中であり、調査費用は3国で均分することを明かした。
南沙諸島は、中国、フィリピン、ベトナム、台湾、マレーシアが領有権を主張している。今回の取り決めは、中国があらためて、エネルギー資源確保に対する渇望を示したものと受けとることができる。(編集担当:齋藤浩一)[サーチナ・中国情報局 3月15日20時9分更新]