胡錦濤主席の発言

日中首脳会談の後、胡錦濤主席が日中関係について発言。
反省とお詫びを口にした以上、小泉首相にはそれを守る責任があります。再び、中国から「また日本は約束を破った」と言われないように…。

追記:中華人民共和国駐日本国大使館のホームページに掲載された新華社電を追加しました。(4/25)

胡主席 歴史問題で日本を批判(NHKニュース)

胡主席 歴史問題で日本を批判

インドネシアのジャカルタで行われた日中首脳会談の後、中国の胡錦涛国家主席が急きょ、記者会見し、両国の友好関係の重要性を強調する一方、歴史問題や台湾問題をめぐる最近の日本の対応を批判しました。
 この中で胡錦涛主席は、「中国は日中両国国民の末永い友好を重視する方針を堅持する」と述べ、両国の友好関係を今後も重視する姿勢を強調しました。その上で胡錦涛主席は、「最近、歴史問題や台湾問題をめぐる日本側の対応は、自らの約束に反している。中国やアジアの人々の感情を傷つけ、強烈な反応を引き起こしたことを日本は深く反省すべきだ」と述べて、一連の反日デモの原因は日本側にあると改めて指摘しました。
 その上で胡錦涛主席は、日中関係の改善に向けて、▽過去の侵略の歴史を反省するという言葉を行動の上で表し、二度と中国人民の感情を傷つるようなことをしないこと、▽台湾問題を正しく処理し、「ひとつの中国」の政策を守り台湾独立を支持しないという約束を実際の行動で示すこと、そして▽両国の協力と交流を一層拡大することなど、5つの点をあげ日本側の対応を求めました。[NHKニュース 04/23 23:06]

胡錦涛中国主席、中日関係について重要談話

胡錦涛中国主席、中日関係について重要談話(2005/04/24)

 中国の胡錦涛国家主席は23日夜、ジャカルタで日本の小泉純一郎首相と会談した後、内外記者団と会見し、当面の中日関係について重要な談話を発表した。全文次の通り。

 私と日本の小泉首相は会談をし、中日関係について意見を交換した。いま、中日関係は困難に直面している。このような局面が現れることをわれわれは望んでいない。中国と日本は共にアジアと世界に重要な影響を与える国で、中日関係に重大な問題が生じ、しかも適時適切に処理できなかった場合、中日両国にマイナスであるだけでなく、アジアの安定と発展にも影響する。中国政府は一貫して中日関係を重視し、つねに中日友好の方針を堅持し、両国人民の子々孫々にわたる友好を強調するとともに、そのためにたゆまぬ努力を払ってきた。
 昨年11月、私はサンティアゴで、小泉首相と中日関係について率直に意見を交換した。
 当時私は特に、今年は世界の反ファシズム戦争と中国人民の抗日戦争勝利60周年にあたっており、このように重要で微妙な年に、日本側がいくつかの微妙な問題を適切に処理して、中日関係の健全で安定した発展を確保するよう希望した。しかし、このところ、日本側の歴史問題、台湾問題における行動は、自らの約束に背いており、中国人民とアジアの関係諸国人民の感情を傷つけた。中国人民とアジアの関係諸国人民の強い反応に対して、日本は深く反省すべきである。中日関係の歩みは、両国が和すれば共に立ち、戦えば共に傷つくことを示している。いま中日関係には諸々の困難が生じているが、中日友好を維持し発展させる中国側の方針は変わっていない。中日の善隣友好協力関係を一層強固にし、発展させることは、両国の大多数の国民の共通の願いである。現在の情勢下で、確実な措置を講じて中日関係の困難な状態から早急に脱するため、さきほどの会談で私は5つの主張を行った。
 第1に「中日共同声明」、「中日平和友好条約」と「中日共同宣言」の原則と精神を厳格に順守し、実際行動をとって、21世紀に向けた中日友好協力関係の発展に力を尽くすこと。
 第2に歴史を鑑とし、未来に目を向けることを堅持すること。あの侵略戦争に対する反省を行動に移し、決して中国人民とアジアの関係諸国人民の感情を傷つけるようなことを二度とやらない。
 第3に台湾問題を正しく処理すること。日本側が一つの中国政策を堅持し、「台湾独立」を支持しないという約束を実際の行動で具体的に示すよう希望する。
 第4にあくまでも対話を通じ、平等に話し合って中日双方間の意見の食い違いを適切に処理すること。
 第5に両国の幅広い分野の交流と協力を一層拡大し、両国の民間往来を一層拡大すること。
 要するに、われわれは双方が共に努力して、中日関係を健全で安定した発展の軌道にのせるよう希望している。(ジャカルタ4月23日発新華社)

胡錦濤主席の発言」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: インターネット民主主義実験室

  2. TBの調子が良くないようで届きません。
    ここに書きます。

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