横田基地に、米軍と自衛隊のミサイル防衛(MD)共同作戦センターを設けることになったと、読売新聞が報道。
ミサイル防衛、共同作戦センターを横田に…日米調整(読売新聞)
ミサイル防衛、共同作戦センターを横田に…日米調整
日米両政府が、ミサイル防衛(MD)システムの2006年度末からの導入に合わせて、米軍と自衛隊による「統合共同作戦センター」を米軍横田基地(東京都)に設置する方向で調整していることがわかった。
同センターでは、北朝鮮からの弾道ミサイル発射を探知する米軍の早期警戒衛星の情報を日米で同時に把握し、迎撃能力を持つ日本のイージス艦や地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)部隊に即時に伝達、迎撃する方針だ。
在日米軍のブルース・ライト司令官が11日、都内の講演で明らかにした。
現在のシステムでは、北朝鮮のミサイル発射から日本側に情報が伝わるまでに「10分弱かかることもある」(防衛庁幹部)という。
北朝鮮からの弾道ミサイルは日本まで約10分で到達するため、米軍の早期警戒情報を直接、イージス艦に伝達する必要性が指摘されていた。
ライト司令官によると、同センターは新たな「統合共同指揮統制システム」を導入。早期警戒情報は、同センターで在日米軍と在日米陸軍両司令部、航空総隊司令部に共有され、同時に、通信衛星を通じて迎撃を行うイージス艦やPAC3部隊に伝達されるという。
日米両政府は来月末、「統合共同指揮統制サミット」を日本で開催し、同センターの設立に向けた準備を本格化させる考えだ。 [2005/5/12/03:02 読売新聞]