えっと、備忘録です…。
まず憲法関係。3冊目のは去年出たものだけど、買い忘れていたのを発見!
- 全国憲法研究会編『法律時報増刊・憲法改正問題』
- 『ジュリスト』2005年5月1・15日合併号「特集・憲法改正論議の現在」
- 『法律時報』2004年6月号「特集・国際社会と憲法9条の役割」
その他に。
- 伊勢崎賢治『武装解除 紛争屋が見た世界』(講談社現代新書、2004年12月刊)
- 朝日新聞「自衛隊50年」取材班『自衛隊 知られざる変容』(朝日新聞社、新刊)
- 田沼武能『難民キャンプの子どもたち』(岩波新書、2005年4月刊)
- 莫邦富『日中はなぜわかり合えないか』(平凡社新書、新刊)
- 宮本正興・松田素二編『新書アフリカ史』(講談社現代新書、1997年7月刊)
- 暉峻淑子『格差社会をこえて』(岩波ブックレット、2005年4月刊)
- 今村仁司『マルクス入門』(ちくま新書、新刊)
1冊目の伊勢崎賢治氏は、東チモールの国連PKOで暫定政府の県知事になったという人。昨日の東京新聞夕刊に、「軍事コストと文民統治」という論考を寄せられていたのですが、その結論部分で次のように述べられていました。
そもそも日本には、軍事組織を海外に送る資質がないのだ。もっか、憲法改正の問題が論議されているが、この資質の回復は、九条とまったく関係なく行えたし、これからでも行なうべきだ。今九条を変えれば、派兵という厳格な外交行為が、文民統治能力がない政治意思に、更に翻弄されるだろう。その最悪の結果犠牲となるのは、常に異国の罪もない人々なのである。
それで興味を持って本屋でペラペラめくってみると、最後の節の小見出しは「改憲論者が護憲論者になるとき」。そして、最後の文章は「日本の浮遊世論が改憲に向いている時だから、敢えて言う。現在の日本国憲法の前文と第九条は、一句一文たりとも変えてはならない」と結ばれています。ということで、ともかく買ってきて読むことにしました。
4冊目の莫邦富『日中はなぜわかり合えないか』は、馬立誠「対日関係の新しい思考」を『世界週報』に邦訳紹介した人。タイトルは、怪しげな「反中」本のようだけれど、結論は「東アジア経済共同体時代へ」。ということで、これも読んでみることに。
その次の『新書アフリカ史』は、1997年刊の本ですが、「暗黒の大陸」と言われたアフリカが、実は「暗黒」ではなく、豊かな歴史を育んでいたことを教えてくれます。新書といっても約600ページもある分厚い本です。アジア・中東・アフリカ・ラテンアメリカの新しい動きが注目されている時だけに、アフリカの歴史についても、これまでのヨーロッパ中心の歴史ではない、歴史を知っておきたいものです。
最後の今村仁司氏の本は、筑摩版「マルクス・コレクション」にかかわって、仕方なく買ったもの。かつてはアルチュセールの論の紹介で一世を風靡した今村氏だけれど、オリジナルな議論としてはあまり中身はありません。