首相の靖国神社参拝問題で、小泉首相が弁明。
孔子を引き合いに出してみたところで、靖国神社がA級戦犯を「昭和殉難者」として合祀し、第2次世界大戦を「正しい戦争」として顕彰することを目指している以上、小泉首相の反論は成り立ちません。小泉首相の言動によって、ようやく修復の方向に進み始めた日中関係、日韓関係がふたたび元の地点に引き戻されるようなことが起これば、外交上の大失政として糺弾されることは必至です。
小泉首相 靖国参拝「他国が干渉すべきでない」 予算委(毎日新聞)
小泉首相 靖国参拝「他国が干渉すべきでない」 予算委
小泉純一郎首相は16日午前の衆院予算委員会で、中韓両国が首相の靖国神社参拝に反対していることについて「他国が干渉すべきではない。戦没者に心からの追悼の誠を捧げることがなぜいけないのか、理解できない」と不快感を示し「いつ行くかは適切に判断する」と述べ、従来よりも踏み込んだ表現で参拝継続への意欲を示した。
首相は同神社への第2次大戦のA級戦犯合祀と参拝の関係についても「『罪を憎んで人を憎まず』というのは(中国の)孔子の言葉だ。1個人のため参拝しているのではない」と説明した。
首相は昨年11月の日中首脳会談で胡錦濤国家主席から参拝中止を強く求められて以降は「適切に判断する」と繰り返してきた。「いつ行くかは適切に判断」との表現は、参拝継続を前提に時期を検討している考えを示したとみられる。[毎日新聞 5月16日17時13分更新]