その都響定期ですが、ジェイムズ・デプリースト氏の常任指揮者就任後、初の定演登場ということで、上野の文化会館も9割方埋まる盛況ぶりでした。プログラムは、マーラーの交響曲第2番「復活」。
ソリストは、ソプラノ澤畑恵美さん、メゾソプラノ竹本節子さんで文句なし。合唱は、晋友会合唱団。その指導にあたってこられた関屋晋さんは去る4月9日急逝されたばかりでもあり、「復活」という演目が意味深く思われたりしました。
「復活」をナマで聴いたのは3回目ですが、曲が曲だけに、どうしても「そう易々と、曲に乗せられてなるものか」と構えてしまうのは、生来の天の邪鬼? デプリースト氏の指揮は、明快、平易というべきで、マーラーだからといってことさらにしかめっ面するようなところはどこにもありません。それは好感が持てたのですが…