昨日の都響定期に続いて、今日は、新日本フィルの定期トリフォニー・シリーズへ。
- ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」
- ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版)
指揮はヴォルフ=ディーター・ハウシルト、ヴァイオリンは戸田弥生さん。
新ウィーン楽派のベルクは、初めて聴きました。同じ現代音楽(というのかな?)でも、無調や12音階よりはずっと聴きやすいなぁなどと、勝手なことを思いながら聴いていました。戸田さんのヴァイオリンが、ゆっくりとしたリズムなのですが、それでいて内面的な“激しさ”(?)を込めた音楽をしっかりと紡ぎ出していくようでした。
休憩のあとは、お目当てのブルックナーの第7番でしたが、これが、何か特別なことをやったというようなところは何もないのですが、非常に正々堂々とした正統派?の演奏で、弦の音が非常にきれいでした。ハウシルト氏の指揮は、とくに力はいった感じを受けるところは何もありませんでしたが、弦と管、最弱音部と最強音部の対比が鮮やかでした。ホールに音が溢れるという感じで、これぞブルックナーといった感じで、すっかり堪能させていただきました。
ブルックナーの交響曲というと、これまでナマで聴いた中では、コバケン&日フィルの第8番が一番強烈な印象でしたが、あれは相当な“クセ”のある演奏。今回は、それにたいし、まさに正統派という感じでした。
【演奏会情報】指揮:ヴォルフ=ディーター・ハウシルト/演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団/ヴァイオリン:戸田弥生/コンサートマスター:崔文洙/すみだトリフォニー・ホール 19:15開演 21:30終演
GAKUさん、こんばんは。
TBありがとうございました。
>正々堂々とした正統派?の演奏
そうでしたよね。
なかなかあのようなブルックナーを聴かせてくれる指揮者も少ないのではないでしょうか。
私の好みとは少々違ったのですが、大変な説得力でした。
感服させられました。
>コバケン&日フィルの第8番が一番強烈な印象でしたが、あれは相当な“クセ”のある演奏
コバケンさんのブルックナーは凄まじそうですねえ…。
彼はマーラーしか聴いたことがないのですが、
仕掛けあり迫力ありで、椅子からずれ落ちるかと思いました…。
ピンバック: はろるど・わーど