呉儀副首相が帰国した原因…でしょうねえ、やっぱり

「呉儀副首相、アジア地域協力で講演」でも指摘したことですが、その後、武部・冬柴両与党幹事長の訪中での模様が報道されました。

たぶん武部幹事長は、あまりよく考えもせずに「内政干渉だ」と言ったのだろうと思いますが、日中平和友好条約で日中両国が「内政不干渉」を約束し合っている以上、確たる論拠もあげられないままの「内政干渉」発言はまったく不用意。さらに、日本がサンフランシスコ講和条約で連合国にたいして極東裁判判決を受け入れたことを根拠に、「A級戦犯を神として崇め奉ることが国内問題だというのか」と詰め寄られたのでは、だれも反論できないでしょう。

中国側は、日中関係をおもんばかって(日中関係を前向きに打開していくというのは、日中首脳会談での合意事項だから)、こうしたやりとりをメディアには公表しないことにしたのだと思います。さらに、もしこのまま呉儀副首相と小泉首相が会談しても、靖国問題で衝突することにもなりかねないと考え、「急用が出来た」という口実で会談を見送ることにした。このあたりが実情ではないでしょうか。

にもかかわらず、日本側で、与党幹事長代理が「非礼」だといい、外相が「常識はずれ」と言い出したのでは、もはや穏便にはすまないでしょう。もちろん、「中国となんかつきあわなくていい」と言うのは勝手です。しかし、またぞろここで日本側から「中国は非礼だ」と言い出したら、「日中関係を前向きにやっていこう」という合意を日本側から覆すことになります。そうなれば、日本という国は一貫した外交方針を守ることさえ出来ない国だと見られるだけ。町村外相や安倍幹事長代理、それになりより当の小泉首相ご本人は分かってらっしゃるんでしょうかねぇ…。

「内政干渉」発言に中国が反発 訪中の武部幹事長と応酬(朝日新聞)
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今日の憲法9条・大橋巨泉さん

『サンデー毎日』のシリーズ憲法の第6回、大橋巨泉さんが登場しています(5/29号)。

巨泉さんは、東京の下町生まれ。3月10日の東京大空襲は「ものすごかった」と。家族は千葉に疎開していたけれど、東京に残った父親と連絡がつかず、お母さんは「半狂乱だった」。そして、丸2日たってようやくお父さんが目を真っ赤にして疎開先に帰ってきたそうです。「僕は生きている限り、あの日の親父の顔と目を忘れることはできない」という言葉が印象に残りました。もし自分が総理大臣だったら改憲に費やすエネルギーを逆につかう、日本国憲法は「数百万人という同胞の命と引き換えに得たものですから、そう簡単に変えられてたまるか」とも発言されています。

興味深く読んだのは、巨泉さんが民主党参議院議員だったこと(2001年7月の参院選で当選、半年後、党議拘束に背いて「テロ特措法」に反対し辞職)に関連して、自分の率直な気持ちを語っておられるところです。

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ウオークラリーの高校生に酒気帯び運転のRV車

運転手は、事故の40分前まで、7時間にわたって、先輩と一緒に3件飲み屋をはしごして飲んでいたそうな。

そもそも、クルマに乗って酒を飲みに行く、ということ自体が言語道断! 一緒に飲んでいた先輩は、被告がクルマを運転するのを止めなるどころか、一緒にクルマに乗ってはしごしていたらしい。

飲み屋も、なぜ、クルマに乗ってきたお客に酒を出すのか! 日本は、そもそも、酔っぱらいに甘すぎる。地方だと、飲みに行くにも足がないから、クルマに乗って出かけるのが当たり前になっているんだろう。駐車場付きの飲み屋もある。高速道路のサービスエリアで酒を売っている。運転手以外が飲むんだから…、という口実で、結局、みんなで飲んでいる。

こういう状況を根本から変えないと、この手の事故はなくならない。本当に傷ましい事故だと思う。合掌

交通事故:仙台育英高の生徒3人死亡、22人重軽傷(毎日新聞)
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