急遽帰国ばかりとりざたされていますが、中国の呉儀副首相は、23日、日本経済新聞社主催の国際交流会議で、アジア地域協力の必要性を強調。
呉儀中国副首相、アジア地域協力の必要性を強調・アジアの未来(NIKKEI NET)
呉儀中国副首相、アジア地域協力の必要性を強調・アジアの未来
中国の呉儀副首相は23日、都内で開いた国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)特別セッションで講演し、アジアの経済関係について「相互依存と地域協力の機運が起こりつつあり、諸国の協力とウインウイン関係の基礎を築いている」と述べ、今後も域内協調を進めていく必要性を強調した。
アジアを「領土や民族、宗教紛争が相互信頼と協力を制約している、様々な矛盾と問題が集中した地域だ」と指摘。「挑戦に適切に対応し、平和で安定し発展、繁栄する調和したアジアの実現に努力することは、各国が共同で担うべき歴史的責任だ」と語り、地域紛争を含む懸案を早期に解決すべきだとの考えを訴えた。[NIKKEI NET 10:39]
でもって、こちらが中国大使館ホームページに公表された講演の全文。
そいでもって、急遽帰国の理由については、こういう記事も。このあたりが正解か…。
呉副首相自らが拒否か 会談中止で消息筋
中国の呉儀副首相が23日に小泉純一郎首相との会談を直前にキャンセルし帰国したことについて、複数の消息筋は同日、16日の衆院予算委員会で小泉首相が靖国神社への参拝継続の意向を表明したことに憤慨した副首相自身が、指導部に会談拒否を提案し了承された結果だと語った。
副首相は来日した17日、小泉首相が前日に「戦没者の追悼でどのような仕方がいいかは、他の国が干渉すべきでない」などと発言したことを知り、自分との会談でも「同じことを言われるのは耐えられない」と強く反発。滞在先から指導部に会談中止を求め、22日夜に指導部から同意する回答が届いたという。
同筋は「副首相は小泉首相に『(参拝に)干渉すべきでない』と言われて帰ったら国内で批判を受けると懸念したようだ。中国の指導者は対日問題では、特に国内の反応を気にしている」と語った。
[河北新報 2005年05月24日火曜日]
こういう記事も流れているようだし…。
日本政府首脳の靖国問題発言に極めて不満=中国外務省報道局長(ロイター)
日本政府首脳の靖国問題発言に極めて不満=中国外務省報道局長
[北京24日 ロイター] 24日の新華社電は、中国外務省の孔泉報道局長の話として、中国政府は日本の首脳による靖国神社参拝問題についての発言に「極めて」不満であり、日中関係改善を悪化させるという見解を抱いている、と報じた。
孔泉報道局長は、「残念だが呉儀副首相が日本に滞在している間にも、日本の首脳は靖国神社参拝について発言を繰り返した。これは中日関係改善への努力に反する行為」と述べた。
呉儀副首相は23日、小泉首相との会談を中止し、日程を早めて帰国した。[ロイター 2005年05月24日 火曜日 09:35 JST]
それに、こんな記事も。「内政干渉」発言は、この前のアジア・アフリカ会議での小泉首相の演説の線からも外れていますからね。中国側が穏便に済ませようとしたのに、日本側が「会いたくないなら会わなくていい」とか「非礼」とか、無意味に騒いだ、ということでしょう。
靖国批判は内政干渉 北京で会談時中国側が激怒
【北京=共同】中国共産党の王家瑞・対外連絡部長が21日に自民党の武部勤幹事長と北京で行った会談で、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題について武部氏が「中国の内政干渉」との見方を示したことに強く反発、発言を事実上撤回させていたことが明らかになった。複数の日中関係筋が明らかにした。
王氏は武部氏に、このやりとりを口外しないよう要求。武部氏は記者会見でこの会話に関する言及を避けた。首相参拝の「内政問題化」を認めないとする中国側の強硬姿勢が浮き彫りになった。王氏は中国共産党の外交部門のトップで党・政府内では閣僚級。
関係筋によると、武部氏は王氏との会談で、1978年に締結された日中平和友好条約を取り上げて「条約には、内政に対する相互不干渉の原則が明記されている」と述べ、中国側をけん制。これに対し、王氏は顔色を変えて「一般の日本人ならいざ知らず、あなたは与党幹事長だ。信じられない発言だ」と激怒。最終的に、武部氏から「誤解があったとすれば撤回する」との言葉を引き出した。[東京新聞2005/05/24朝刊]
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