交通事故による死者は7358人と減少。しかし、交通事故件数そのものと負傷者数は増加、安心はしていられません。
04年の交通事故発生件数、過去最悪に 交通安全白書(朝日新聞)
04年の交通事故発生件数、過去最悪に 交通安全白書
04年の交通事故の発生件数は95万2191件、死傷者数は119万478人で、いずれも戦後最悪だったことが、31日に閣議決定された交通安全白書でわかった。02年には、発生件数、死傷者数ともに12年ぶりに前年比をわずかに下回ったが、その後2年連続で増える結果となった。
一方、交通事故による死者数は7358人。過去最悪だった1970年の1万6765人からほぼ半減した。
白書をまとめた内閣府は、シートベルトの着用率の向上や、飲酒運転の厳罰化などが、死者数の減少につながったとみている。一方で、発生件数や死傷者が増え続けている原因については、「自動車保有台数が7809万台と、前年より51万台増えたため」と説明するにとどまった。
また、死者のうち、65歳以上の高齢者が占める割合は41%と最も高く、03年に続き4割を超えた。内閣府は高齢者に対する交通安全教育や歩道整備などをさらに進めるとしている。[朝日新聞 2005年05月31日]
ちなみに、交通事故死は、事故後24時間以内に死亡したケースですが、「交通白書」には30日以内という統計もあります。30日以内の死者は、2003年で8877人。24時間以内死者の1.15倍になります。