日本のマスメディアの国際面は、とかくアメリカ中心のニュースに偏りがち。それだけに、英語圏以外のニュースを紹介してくれているのは、とても役立ちます。
月別アーカイブ: 2005年5月
映画「コーラス」
昨日、日比谷公会堂で開かれた憲法集会に参加して、そのあと参加者5000人で、日比谷公会堂から内幸町ホールの前を通ってガードをくぐり、西銀座から数寄屋橋交差点を通って、東京駅八重洲口前を通過し、日本橋常磐公園まで、1時間あまり「憲法改悪反対」「9条を守れ?」とアピールしながらパレードしてきました。
で、パレードが終わると、また銀座までとって返して、シネスイッチ銀座へ。フランス映画「コーラス」を見てきました。
1949年、元音楽教師のクレマン・マチュー(ジェラール・ジュニョ)は、「池の底」という名前の寄宿学校に着任する。生徒たちは、親を亡くしり素行に問題ありとして預けられた子どもたち。いたずらばかりする“悪ガキ”にたいし、校長(フランソワ・ベルレアン)は“やられたら、やり返せ”をモットーに容赦のない体罰を加える。マチューは、ささくれだった子どもたちの気持ちを何とかしようと、子どもたちに合唱を教える。しかし、生徒のピエール・モランジュ(少年時代、ジャン=バティスト・モニエ)は、そんなマチューに反発する。
ある晩、誰もいないはずの教室から“奇跡の声”が聞こえてきた…。
ということで、悪童たちがみるみる合唱がうまくなるあたりは“話が出来すぎ”ですが、まあそうでないと映画になりませんから、そのあたりは目をつぶるとして、少年モランジュを演じるジャン=バティスト・モニエのボーイ・ソプラノは、実際、素晴らしい。彼がソロで歌う「キリエ」などは、映画のお話とは関係なしに、切なく癒されるほどで、本当に心に染みいってくるようです。
JR西日本の体質?
確かに運転士の場合、職場にたどり着かないと、電車が出せなくなるという問題があるので、本人たちは、「なんとかして職場に行かねば」と思ったのかも知れませんが、しかしやっぱり問題でしょうね。どうやら、連絡を受けたJR側が出勤を促したようです。つくづく呆れる会社です。(5/5訂正・追記)
ところで、この話って、前にもメディアで話題になっていたのでは? 確かそのときは、JR側は、従業員はたくさんいるので調べようがない、というような話だったような…。それから、JR西日本は自分で調べたんでしょうか?
日中韓、どうつきあうか
少し古くなったけれど、「朝日新聞」4月27日付で、日中韓の共同世論調査の結果が報道されています。
一番の問題は、お互いの好感度。
好き | 嫌い | どちらでもない | ||
---|---|---|---|---|
日本が | 韓国を | 15 | 22 | 61 |
中国を | 10 | 28 | 60 | |
韓国が | 日本を | 8 | 63 | 29 |
中国を | 20 | 24 | 56 | |
中国が | 日本を | 8 | 63 | 29 |
韓国を | 47 | 7 | 45 |
別に中国や韓国に嫌われてもいいという人もいるかも知れませんが、経済的にいえば、いまの日本経済は中国向け輸出の拡大などで、どうにかこうにかやっと息をついている状態。
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朝日新聞の憲法世論調査
今朝の朝日新聞に、憲法問題の世論調査が掲載されています。
憲法に自衛隊にかんする規定を盛り込むというと、すぐ9条改定だと思ってしまう僕のような人間には、ちょっと混乱させる結果ですが、詳しく見ていくと、いまの憲法問題に対する関心のあり方が見えてきます。
207系17号はブレーキの効きが甘い?
JR宝塚線の脱線した電車である207系17号について、ブレーキの効きが甘い、という話が流れてますね。
207系って、7両編成といっても、3両+4両の連結。前と後ろのブレーキの効きが違っていたりすると、非常ブレーキをかけたとき、どういう反応をするんでしょう?
原田知世、結婚…!
原田知世が、イラストレータと結婚したそうです。
出会ったのは昨年の秋、半年で結婚…。う〜む、これなら、とり・みきにだって、ゆうきまさみにだって可能性はあったのかも。(←一部マニアにしか分からないネタ。)
→原田知世Official Web Site O3::Biography
ということでさっそく読んでしまいました
面白そうな本を見つけたと言った三戸祐子さんの『定刻発車』ですが、さっそく読み終わりました。
JR東日本の在来線の90.3%が「1分違わず」正確に発着しており、1列車あたりの遅れは平均0.8分という日本の鉄道の正確さ。それが当たり前になっているから、3分でも遅れようなら、乗客はイライラし始める…。
こんな“日常”がどうして誕生したか? 著者は江戸時代にまで遡って文化的背景を探るとともに、技術的側面に光を当てて、そうした「正確な運行」がどうして生み出されてきたかを明らかにしています。面白いと思ったのは、日本の鉄道が正確に発着するのは、乏しい施設・車両で、たくさんの乗客をさばかなければならなかったという日本の鉄道の“後進性”にあるという指摘です。
ということで、普段“当たり前のこと”として見過ごしているようなことに背景に、実は、膨大な蓄積やらシステムがあることをみせてくれるので、とても面白く読めます。ただし、いかに正確に運行されているか、ということの解明に力点が置かれているので、当然のことながら、JR宝塚線の脱線事故のような事態がなぜ生まれたのか、というトラブル発生の側面は、ほとんどまったくといっていいほど触れられていません。その意味で、JRは素晴らしいという話で終わっているのが、勿体ないという感じです。
面白そうな本見っけ!
三戸祐子著『定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』(新潮文庫、2005年5月、税別590円)。
著者は慶応大経済学部卒、数理経済学専攻ということで、時間と経済との関係を研究しているらしい。親本は、『定刻発車 日本社会に刷り込まれた鉄道のリズム』(交通新聞社、2001年2月刊)。文庫化にあたり、改題、加筆・改稿したとあります。
とりあえず面白そうなので読んでみます。(^^;)
5月3日 九条の会を広げる埼玉の集い
明日、「九条の会を広げる埼玉の集い」が、さいたま市大宮のソニックシティで開催されます。
ここまで来た改憲の動き 九条の会を広げる埼玉の集い
- 日時
- 5月3日(火) 午後1時30分開会
- 会場
- ソニックシティ 4階第2集会室
- プログラム
- 第1部 講演
「ここまで来た改憲動向」 講師:三輪 隆 さん(埼玉大学教員・憲法学者)
「国民投票法案の問題点」 講師:大久保賢一さん(弁護士)
第2部 県内各地からの報告と討論(予定) - 資料代
- 1000円
琉球新報が憲法問題で世論調査
琉球新報が憲法問題で沖縄県内の世論調査を実施。
憲法改正そのものについては「見直した方がよい」が52%を占めましたが、9条については「堅持すべき」56.0%が、「見直すべき」40.4%を大きく上回りました。
先制核攻撃の選択肢を明記
在日米軍を含む米軍の各地域統合軍司令官が、戦術核兵器の先制使用の要請を大統領におこなうことができるとする「運用指針」を作成していたことが明らかに。
同時に、現在も横須賀や佐世保、沖縄に寄港している攻撃型原潜に核弾頭を再搭載できる状態になっていることも判明した、と報じています。
もう1つ読みたい本
昨日の「毎日新聞」に書評が載っていたもの。
スペンサー・R.ワート著『温暖化の〈発見〉とは何か』(増田耕一・熊井ひろ美訳、みすず書房、2005年3月刊、税込2,940円)
化石燃料の消費によるCO2の増加ということがなくても、これまでも地球は、何度かの氷河時代(そのなかにも氷期・間氷期がある)があり、寒冷化・温暖化を繰り返してきました。だから、いまおこっていることが、本当に化石燃料の大量消費による「温暖化」なのか、いまだに異論を唱える人もいるほどです。それだけに、「温暖化」問題がどのように明らかにされてきたかは、興味あるテーマです。
東京新聞の社説
憲法記念日を前に、東京新聞が「問題の因は憲法理念を実現する政治がされていないから」「新権利をうたう改憲、いいね、と軽やかに考えて、実は九条が主眼の改憲が成る時、どんな危険が後世を覆い、他者・近隣国に痛みとなるか、思いをはせたい」との「社説」を掲載しています。ご一読あれ。
日本は正答率54% う〜む…
科学常識を○×でチェックする11問の質問をしたところ、日本の正答率は54%で17カ国中13位。1位スウェーデン(73%)に負けたのはともかく、アメリカ(63%=5位)にも負けたというのが情けない…。
ということで、みなさんも○(正)か×(誤)かで回答してみてください。(回答は「追記」にあります)
【科学常識チェック】
- 地球の中心部は非常に高温である
- すべての放射能は人工的に作られた
- 我々が呼吸に使う酸素は植物から作られたものである
- 赤ちゃんが男の子になるか女の子になるかを決めるのは父親の遺伝子である
- レーザーは音波を集中することで得られる
- 電子の大きさは原子の大きさよりも小さい
- 抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す
- 大陸は何万年もかけて移動しており、これからも移動するだろう
- 現在の人類は、原始的な動物種から進化したものである
- ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた
- 放射能に汚染された牛乳は沸騰させれば安全である
※このエントリーは、大学への基礎数学-雑記帳: あなたの科学常識をはかる11問、らしいです−突っ込みどころ満載ですが(笑)から情報を教えていただきました。m(_’_)m
日焼けした???
今日(正確には昨日)は、代々木公園で中央メーデーに参加してきました。天気予報は曇りのち雨でしたが、集会とそのあとのデモ行進で、すっかり日焼けしてしまいました。(^^;)
そのあとは、明日朝イチで渡す仕事があったので、ちょこっと職場に顔を出して、シコシコと作業。分かっているようで、いざ原稿にするとなると確かめないといけないことがいろいろあって、けっこう時間がかかってしまいました。
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「つくる会」教科書を読む
「つくる会」教科書(中学校歴史・公民)を読む学習会が開かれます。
中国や韓国から批判される「つくる会」教科書は、一体どんな内容なのでしょうか。
扶桑社は教科書検定のルール違反をして白表紙本を配布し文部科学相から3回も注意を受けていたことが明らかになりました。さらに、「教科書の著者でない」とウソをついてまで「つくる会」副会長・高橋史朗氏は埼玉県の教育委員になっています。違法行為をし、ウソを平気でつく「新しい歴史教科書をつくる会」の狙いものとはいったい何なのでしょうか。
「つくる会」教科書の内容について知り、どのような教科書が、子どもたちに、私たちに、アジアの人々に、全世界の人々に良いのかを考えましょう。(案内チラシから)
- 日 時
- 5月7日(土) 午後7時?9時(予定)
- 場 所
- 国立市公民館講座室
- 講 師
- 富永信哉さん(東京都歴史教育者協議会事務局長)
- 参加費
- 500円
- 主 催
- 国立市の教科書採択を考える会
横田基地の自衛隊共用化、6月にも合意か?
「日経新聞」が、米軍横田基地の自衛隊、民間との共用化と陸軍第1軍団司令部のキャンプ座間への移転で、日米両政府が基本合意する見通しになったと報道。早ければ6月に日米防衛首脳会議をひらいて確認する見込み。
軍民共用化というけれど、中心は米軍と自衛隊の共用化。ところで、記事中では、横田の第5空軍司令部とグアムの第13空軍司令部との統合案は、アメリカの方針転換で構想そのものが亡くなったと指摘されている。要確認!
戦争放棄を明確にするための改憲論
北海道新聞の世論調査。
憲法改正について、容認派77.0%にたいし護憲派21.2%だとしていますが、改憲容認派に憲法9条1項の「戦争放棄」について聞いたところ、「自衛戦争も含めてすべての戦争放棄を明記」が39.0%で最多で、「自衛のための戦争であれば良いことを明記」の37.9%と拮抗したとのことです。つまり、「戦争放棄をより明確にするために九条改正を求める『護憲的』改憲派が相当数いる」というのです。この点は、僕も読売の世論調査に関連してそういう可能性があると指摘しましたが、北海道新聞の世論調査でその点が明確に裏づけられたと言えます。
JR西日本はATS-Pの投資をケチっていた!
「しんぶん赤旗」によると、JR西日本は、ATS-Pの工事費を2001年度から大幅に削減していました。JR宝塚線の脱線事故でも、現場にATS-Pが設置されていれば、速度オーバーが規制できて事故にならなかったのではないかと指摘されています。
JR西日本は、今年6月に設置工事をする予定だったと発表していますが、2000年度までのように毎年16?21億円の投資をしていれば、現場にももっと早くATS-Pが設置されていたはず。2005年3月期決算では、JR西日本は経常利益959億円(前期比11.7%増)、最終利益589億円(同25.5%増)の過去最高益をあげていますが、「安全より利益優先」と言われても仕方ないのでは? 6月に工事をする予定だったのに…ではすまされません。
新型ATSの設置工事費 01年度から激減/JR西(しんぶん赤旗)
年度 | 1998 | 99 | 2000 | 01 | 02 | 03 | 04 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
工事費(億円) | 21 | 16 | 19 | 2 | 3 | 1 | 5 |
追記:S.WATANABEさんのご指摘の通り、ATS、ATS-Pは赤信号で確実に停止するようにするためのものなので、制限速度超過には対応していません。したがって、ATS-Pと今回の脱線事故防止とをストレートに結びつける記述は削除します。
追記2:ATS-PあるいはATS-SWでも、地上施設を配置することで制限速度超過を制御することが可能であるとの報道があります。JR西日本でも、北陸線、山陽線、東海道線などの17箇所でATS-SWによるカーブの速度超過防止の対策がおこなわれていると指摘されています。技術的な問題は分からないのですが、ご存じの方のご教示をお願いします。
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