昨日開かれた「皇室典範に関する有識者会議」での横田耕一先生の発言要旨が、読売新聞に紹介されています。朝日新聞も、それなりに詳しく紹介していますが、横田先生の言わんとすることがいちばんよく分かるのは、これでしょう。
横田耕一・流通経済大教授(憲法学)
本来考えるべきは、何のために皇位を継承するのか、天皇に何を期待するのか、という点だ。積極的な国民統合の役割を天皇に期待しない立場からすれば、男系、女系どちらでもよい。そもそも養子や皇籍復帰という無理をしたり、伝統を変え女性天皇を認めたりしてまで天皇制に固執する必要があるのか疑問だ。既に「権威ある天皇」は世論の支持を失っており、女性天皇が実現すれば「親しみのある天皇」になるかも知れないが、そこまでして天皇を置く必要があるのかが将来問われるだろう。いずれの方策をとっても、天皇制の存在意義が問われる。[読売新聞 2005/06/01付13面]
「積極的な国民統合の役割を天皇に期待しない立場からすれば、男系、女系どちらでもよい」「そこまでして天皇を置く必要があるのか」「天皇制の存在意義が問われる」とは、よくぞ言ってくれました!です。
やはり「天皇制をたおし、主権在民、国民の自由と人権をかちとる」しかないのでしょうか。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/sakai/040510.html
逆でしょう。
皇位継承問題が、ここまで「どうでもいい問題」になっているという事実そのものが、「天皇制を倒さないかぎり…」という議論の空論ぶりを示しています。
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