製造時期の異なる車両の連結でブレーキ異常が起こる可能性については、以前にもコメントしましたが、2000年の日本機械学会・鉄道技術シンポジウムで、そうした報告がおこなわれていたことが明らかになりました。
「実際の運転に影響があったという報告はなく、全く問題ない」といって片づけるのではなく、実地の検証が必要でしょう。
脱線電車と同じ製造時異なる車両連結、ブレーキ異常?(読売新聞)
脱線電車と同じ製造時異なる車両連結、ブレーキ異常?
兵庫県尼崎市のJR福知山線で脱線した快速電車と同型の207系は、製造時期の異なる車両を連結した場合、一時的にブレーキが利きにくくなったり、強くかかり過ぎたりする現象が起きることが6日、わかった。
JR西日本の技術者が2000年12月の日本機械学会・鉄道技術シンポジウムで報告していた。快速電車も同様の連結で、事故当日、オーバーランを繰り返しており、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会などは関連を調べる。
研究報告によると、207系のうち、1991年から製造された「0番台」車両と、改良を加えて93年以降に製造された「1000番台」車両を連結した場合に限り、こうした現象が発生するという。車輪が空回りしそうになった時、0番台と1000番台の制動状況に微妙な差ができるため、連結車両全体のブレーキの利き具合にばらつきが出るとしている。
事故を起こした快速電車は、前の4両が0番台、後ろ3両が1000番台だった。同社は「異なる番台でも運用を続けているが、実際の運転に影響があったという報告はなく、全く問題ない」と説明している。[読売新聞 6月7日6時42分更新]
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