起訴事実を全面的に認めた結果、公判は早期に結審することになるのでしょう。
堤被告にしてみれば、有価証券取引法違反・インサイダー取引で罰金数百万円なら、さっさと有罪になって罰金を払ってしまった方が得だと考えている可能性があります。そうすれば、ふたたび復活できると思っているのかも知れません。
堤前会長、起訴事実認める 西武鉄道株事件で初公判(朝日新聞)
堤前会長、起訴事実認める 西武鉄道株事件で初公判
西武鉄道株事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、インサイダー取引)の罪に問われた筆頭株主コクドの前会長・堤義明被告(71)の初公判が16日午後、東京地裁(栃木力裁判長)で始まった。堤前会長は「事実関係は間違いありません。責任を痛感している」と起訴事実を認めた。公判は早期に結審する見通しだ。
虚偽記載の罪に問われた西武鉄道、インサイダー取引の罪に問われたコクドの両法人も起訴事実を認めた。
今年3月に逮捕・起訴された堤前会長は、捜査段階で「私の責任は非常に大きい」などと容疑を全面的に認めたとされる。
堤前会長が公の場に姿を見せるのは、保釈が認められた3月24日に、神奈川県二宮町の自宅前で記者団を前に「いろいろご迷惑をおかけしました。申し訳ありません」と頭を下げて以来、約3カ月ぶり。
検察側によると、堤前会長は(1)小柳皓正・西武鉄道前社長(故人)と共謀し、04年3月期のコクドの持ち株比率が実際には64.83%なのに、43.16%と少なく記載したうその有価証券報告書を作成し、同年6月に関東財務局に提出した(2)同年9月、長年にわたる報告書の虚偽記載の事実を知らせずに、取引先など10社に約1800万株を約216億円で売却した――とされる。[朝日新聞 asahi.com 2005年06月16日13時51分]