旧長銀・日債銀の売却のさいに結ばれた「瑕疵担保特約」にもとづいて、預金保険機構が両銀行から買い取った債権が1兆6573億円に。
預金保険機構が担保物件を売却しても回収できなかった分は、国民負担になります。
1兆6573億円買い取り=旧長銀・日債銀の債権?預保機構(時事通信)
1兆6573億円買い取り=旧長銀・日債銀の債権?預保機構
金融庁は17日、1998年に経営破綻(はたん)した旧日本長期信用銀行(現新生銀行)と旧日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)の債権が二割以上目減りした場合簿価で買い取るとの瑕疵(かし)担保条項に基づき、預金保険機構が買い取った債権額が3月末に総額1兆6573億円になったと発表した。
預保機構が実際に支払った額は、貸し倒れに備え両行が積んだ引当金を除いた1兆2214億円。今後、担保資産の売却などを通じても回収できない分が国民負担として確定する。[時事通信 6月17日23時2分更新]
ちなみに、瑕疵担保特約の内容は「譲渡から3年以内に、当初の正常債権の判定に瑕疵が生じ、簿価より2割以上目減りした債権は預金保険機構に買い取らせることができる」というもの。
だから、新生銀行、あおぞら銀行は、中途半端に再建に取り組むぐらいなら、そのまま潰してしまって、債権が目減りしたといって預金保険機構に買い取らせた方が儲かることになるという逆立ちした結果に。