沖縄の米軍かでなき地所属の空軍二等軍曹が、10歳の女児にTシャツをまくり上げさせ、胸を触るわいせつ行為をはたらき逮捕。
防衛庁や外務省は「あってはならない事件」「遺憾」を繰り返しますが、沖縄市長が語っているように、「抗議のたびに米軍は綱紀粛正というが、らちがあかない」というのが、沖縄県民の正直な気持ちでしょう。
女児わいせつ米兵逮捕 酒に酔い、体触る 本島中部(琉球新報)
女児わいせつ米兵逮捕 酒に酔い、体触る 本島中部
県警は3日、本島中部に住む小学生女児にTシャツをまくり上げるよう要求し、無理やり胸を触ったとして、強制わいせつの容疑で米軍嘉手納基地所属の空軍二等軍曹アルマンド・バルデス容疑者(27)を逮捕した。女児は「殺されるかと思った」と事件の様子を警察に話しており、同容疑者の携帯電話には、女児の顔が写った画像が残されていたという。同容疑者は「Tシャツをまくり上げさせて写真を撮ったが、胸は触っていない」と供述し、容疑を否認しているという。事件を受け外務省が同日、駐日米大使館に「遺憾の意」を示すなど波紋が広がっている。
調べでは、バルデス容疑者は同日午前8時24分ごろ、本島中部の路上で、小学生の友人と2人で歩いていた女児に「名前は?」などと英語で声を掛けながら、近くの民家駐車場に女児らを誘い込んだ。同容疑者はジェスチャーで女児にTシャツをまくり上げることを要求。怖くなった女児がまくり上げたところ、いきなり胸を触ってきたという。一緒にいた友人は女児の家族に連絡するため、その場を離れた。
女児は触られた後、走って教会に逃げ込んだが、バルデス容疑者は追いかけてこなかったという。教会に着いた女児とその後教会に来た友人から事情を聴いた教会関係者が110番通報した。
女児は警察に対し「怖かった。殺されるかと思った」と話しているという。
県警が付近を捜索し、午前11時7分ごろ、現場から約150メートル離れた路上で20代の女性に声を掛けていたバルデス容疑者を発見。人相や着衣などが一致したため、警察に任意同行を求めた。関係者に同容疑者の顔を確認させたうえ、同容疑者が事件現場を案内できたことや、持っていた携帯電話に女児の顔などが写った画像が残されていたことなどから、緊急逮捕した。
バルデス容疑者は酒に酔っていて、呼気1リットル当たり0.5ミリグラムのアルコールが検出されたという。[琉球新報 掲載日時 2005-7-4 9:27:00]
午後にも容疑者送検 米兵強制わいせつ
【中部】3日に本島中部で発生した、米兵による小学生女児への強制わいせつ事件で、県警は4日午後にも、米軍嘉手納基地所属の空軍二等軍曹アルマンド・バルデス容疑者(27)の身柄を那覇地方検察庁に送検する。バルデス容疑者は「写真は撮ったが、胸は触っていない。写真も撮るつもりもなかった」と供述し、容疑を否認し続けているという。押収したバルデス容疑者の携帯に記録されていた画像は今回の被害女児の写真だけだったが、県警は事件の性質から余罪もあるとみて捜査を進める方針。事件を受け、県や中部の自治体は4日朝から政府や米軍への抗議行動を展開。嘉手納基地のジャンマーク・ジュアス司令官(准将)は謝罪のコメントを発表した。また県議会、沖縄市と嘉手納町の両議会では4日午後にも委員会を開き、抗議も含めて対応を協議する構えだ。
沖縄市の仲宗根正和市長は4日午前、米空軍嘉手納基地を訪れ、ジャンマーク・ジュアス司令官(准将)に「女性の権利を踏みにじり、言語道断だ」などと口頭で抗議した。ジュアス司令官は謝罪し、綱紀粛正を徹底する考えを示したという。
仲宗根市長は司令官に「女性の権利を踏みにじり、純粋むくな小学生への破廉恥な行為は全く容認できないことだ」と述べ「抗議のたびに米軍は綱紀粛正というが、らちがあかないのは県民の感情を逆なでする。再度軍紀を引き締め、二度とないようにしてもらいたい」と厳しい口調で申し入れたという。
仲宗根市長によると、ジュアス司令官は終始恐縮した様子で頭を下げ「再度、綱紀粛正を徹底したい」と話したという。
仲宗根市長は取材に「よき隣人であるなら、教育を徹底し、どうしようもない連中は本国に送り返すなどすべきだ」と語気を強め、「今後は三連協でも対策を話し合いたい」と述べた。◆適切に処分 嘉手納基地
嘉手納基地のジャンマーク・ジュアス司令官(准将)は4日午前「そのような行為は断じて容認できない。地元関係機関にできる限りの支援を行う。地元の方々の不安を招いたことを遺憾に思う」とのコメントを発表、地域住民らに謝罪した。
嘉手納基地は「米軍関係者は事実関係、状況確認のため、地元機関と全面的に協力している。犯罪行為をした要員に対し、米空軍は適切な処分を行う」としている。[琉球新報 掲載日時 2005-7-4 14:33:00]
日本政府の対応は、こちら↓。
<米兵女児わいせつ>防衛庁事務次官「大変、残念な事件」(毎日新聞)
<米兵女児わいせつ>防衛庁事務次官「大変、残念な事件」
防衛庁の守屋武昌事務次官は4日の記者会見で、沖縄県で起きた米兵による女児強制わいせつ事件について「大変、残念な事件だ。あってはならないという思いでいっぱいだ」と述べた。さらに在日米軍再編の日米協議について「沖縄の基地問題の現状をできるだけ変えるような方向での解決に努力したい」と語った。[毎日新聞 7月4日19時14分更新]
<米兵わいせつ事件>外務省、再発防止の徹底申し入れ(毎日新聞)
<米兵わいせつ事件>外務省、再発防止の徹底申し入れ
沖縄の米空軍嘉手納基地所属の2等軍曹が女児に対する強制わいせつ容疑で逮捕された事件で、細田官房長官は、外務省が在日米大使館と在日米軍司令部にそれぞれ綱紀粛正、再発防止の徹底を申し入れたことを表明。細田長官は「今後このようなことが生じないよう米側ともよく協議している。たいへん遺憾だ」と述べた。[毎日新聞 7月4日14時39分更新]
こういう犯罪はなかなか跡を絶たないですね。
基地縮小が一朝一夕には無理だとしても,せめてお互いうまく共存できるための誠意を見せて欲しいと思うものなんですけど,ね.