トラックバックのルールについて考える

トラックバックはブログの魅力の1つですが、みなさんは、どんなルールでトラックバックのやりとりしてますか?

たとえば、Wilipediaではトラックバックについて、次のように説明しています。

トラックバックとは「あなたの記事を参照して記事を書きましたよ」と伝えるための機能なので、トラックバックをする場合には必ず記事を参照して記事を書いている必要がある。不都合がないかぎりその記事へのリンクもするべきであろう。
記事を参照しないで同じことを書いているというだけでトラックバックをすることを、ブログの宣伝行為として「迷惑トラックバック」と呼ぶことがある。それをコミュニケーションの一部として許す人もいるが、それを許さない人もいるため十分注意してトラックバックを使わなければならない。不都合がないかぎり少しでも記事を参照してリンクを貼ることが好ましい。[トラックバック – Wikipedia]

これをもっとも厳格に解釈すれば、相手の記事に具体的に言及したエントリーのみがトラックバックを送れる、ということになります。しかし、そうなればトラックバックを送れる記事は非常に限られてしまいます。また、「議論」の下手な日本文化を考えれば、相手の記事への言及がたちまち「ケチつけ」になっていくことは想像に難くありません。そうなれば、トラックバックは、むしろトラブルのタネになるだけです。

また、このルールに則れば、トラックバックは、いろんなブログの記事を参照して新しいエントリーを書いたときだけしか送れない、ということになります。

で、僕はどうしているかといえば、もちろん、何の共通点もないトラックバックとか、「こんど新しく△△を開設しました」式の宣伝トラックバックは、即刻削除ですが、たとえば同じ映画を見た、同じコンサートを聴いたという記事にはどんどんトラックバックを送っているし、同じように送られてきたトラックバックも受け入れています。

これは上記Wikipediaの基準からすると、「迷惑トラックバック」になってしまうのでしょうが、具体的に自分のエントリーへの言及がなくても、読んでみると「へえ、そんなふうに見るのか」「そこは気がつかなかった」などいろいろ発見があったりして、僕は「迷惑」だとは思いません。

それから、具体的に言及していることにこだわりすぎると、トラックバックとコメントとがどう違うのか、という問題も生じてきます。僕は、コメントは、あくまで相手のエントリーへの感想で、相手の意見にたいして自説を展開する場合は自分のブログに記事を書いてトラックバックを送る、というふうにしていますが、これだって、どこまでが感想で、どこからが自説の開陳かというのは微妙です。

ということで、何をもって「あなたの記事を参照して」書いたエントリーと判断するか? みなさんのご意見は?

で、このエントリーの元は、CHEEBOWさんの「MovableTypeで行こう!: 言及のないトラックバックを受けないためのプラグイン」と、naoyaさんの「naoyaのはてなダイアリー – Movable Type で言及リンクのない TrackBack ping を弾くプラグイン」。

自分の記事のURLが含まれていないエントリーからのトラックバックを受け付けないようにする機能は、確かにMovable Typeにあってもよいもの。それを実現するプラグインです。

でも、僕は、上に書いたような理由で、僕の記事のURLが含まれていなくても受け付けますので、みなさん、よろしく?? (^_^;)

【追記】
気がつけば、ほんとにこのプラグイン流行ってしまってる見たいです。しかし、ほんとにそれでいいの? 安易に導入する前に、もう一度ブログって何か考えてみた方がいいんじゃないでしょうか。

↓以下は、僕がこの記事を書いてからこのテーマについて書かれた記事です。したがって、僕のこの記事には以下のエントリーへの言及はありません。言及リンクのないトラックバックを一律に弾くと、こういう場合トラックバックは送れないということになりますので、各記事のURLだけ貼り付けておきます。

このように同じテーマについていろんな人がいっせいに記事を書き始めたときには、なかなか一個一個に実際に言及するのは難しいもの。こういうときにトラックバックを送れないというのも、ちょっと残念な気がします。

【追記の追記】
TBを送っただけじゃあ失礼だろうと思って、コメントも送ったら、metroさんからはコピペで行儀が悪いと言われて削除されてしまいました。送られてきたトラックバックやコメントをどう扱うかはブログ管理者の権限ですから、それ自体には文句はありません。ブログを、新しい繋がりを生かすために運営するか、自分の納得のいくようにすみずみまで管理するか、それも考え方の違いですから。

しかし内容を良く考えていただければよかったなと思うだけです。私がトラックバックを送ってコメントを書き込んだのは、ブログの宣伝のためでありません。言及リンクのないトラックバックを排除するという傾向について、みなさんに考えてほしいと思ったからです。そのことは、エントリーを読んでいただければ、十分ご理解いただけるものと思います。

(さらに追記)

トラックバックのルールについて考える」への20件のフィードバック

  1. GAKUさん>
    私も同じような考えですね。
    「言及する」ということの判断がつきにくいのは確かだと思います。
    結局は管理人さんの独断で判断するしかないわけですもんね。
    トラックバックって難しいっすねー!!(笑)

  2. ピンバック: SO YOUNG BLOG

  3. ピンバック: 発見と行動の法則

  4. TBありがとうございました。
    TBは、そもそも議論のつながりをつくるための機能ととらえるなら、
    「○○の意見に対して、わたしは○○と思う」ということですから、
    記事中に参照があってしかるべきと考えます。(Wikiに同意)
    いくら、関連記事だからといって、TB相手に言及しないTBは、
    どちらかといえば「宣伝目的」に近いものととらえられても
    仕方ないでしょうね。しかし、私は、よくやりますけど。(笑)

  5. ピンバック: 新妻blog(もう新妻じゃないけど)

  6. コピペでコメントを送りまくるのも行儀悪いですね。
    「こうすれば、プラグインしててもスパム送れるよ?」って輩にはIP制限くらいしか対抗手段がありませんからね。

    それが考えてみた回答ですかね。

    >初めまして。
    言及リンクのないTBについての私の記事をトラックバックさせていただきました。
    私の記事は、●●さんの記事より前に投稿したものなので、当然ながら、●●さんの記事への言及はありません。言及リンクのないTBを弾くようにしていると、こういうTBができないことになります。そのことも考えていただきたくて、TBしました。よろしくお願いします。

  7. こんにちは、考えさせられるコメントをありがとうございます。恐らくリンクしなければトラックバックできないようにすると、その方々は確実に知らない方々からのトラックバックは減るでしょうね。
    確かに一長一短です。ですが、一週間ほど使ってみようと思います。Plug-inのところでEnable/Disableが出来ると良いですねえ。

  8. このpluginを導入してみたのですが、後に削除しました。
    キッチリと決められたルールによってTBを削除するのが良いかどうか自分なりに考えたんですね。

    私は言及のないTBをもらっても腹がたつことはありません、リンクがなくても構わないんです、ただ自分のエントリをなにかしら参考にしてくれたことが見えれば良いと思っているんですね、中にはblogの初心者もいるだろうし、よく解らないでTBしている人もいるでしょうしね、その辺も考慮してみると、ちょっと送り手に厳しいPluginかなと思い、今は削除しています。

  9. こんにちは.
    とても興味深いエントリーでしたので,コメントさせてください.

    僕もTBに関してはGAKUさんと同じような意見を持っています.「言及のないエントリーはすべてスパム扱い.でもちょっとでも言及があれば,それだけでたちまちスパムでなくなる.」もちろんエントリーの内容にもよりますが,MTの「言及のないTBははじく」というプラグインは,このような非常に偏った性質を持つと僕は思っているのです.

    ただ,アクセス数が非常に多いブログでは,このプラグイン導入はやむを得ないかなぁ,とも思います.有名税とも言えるくだらないTBが一日に何通も届いたのではエントリー執筆に集中できないし,管理に時間を要して非常に面倒だと思うからです.現にうちのブログも1000PV/dayを超えるようになった辺りから,ちょっと変なTBがくるようになりましたしね.これが今後も増えるようなら,僕も言及のないTBはすべてシャットアウトする形をとって,ブログ管理の手間を省きたくなるかもしれません.でもうちはBlosxomなのでMTのプラグインは使えないのですけどねw.

    以上,長々と失礼しました.
    応援しています!w 。

  10. コメント&TBありがとうございます。
    あのプラグインはすぐはずしてしまいました。
    基本的には、挨拶代わりのTBもうちはウェルカムなんで。
    ただ、ページランクが下がるといううわさにみんな踊らされてしまったんじゃないでしょうかね。
    私も含めて。

    うちのサイトの考え方としては、明らかな宣伝目的やスパム、ほとんどエントリーと関係ないじゃんっていうのは即削除していますが、あとはできるだけ残すようにしています。
    その辺の話をTBをいただいたすぐあとのエントリーでしていますので、TBおくらせていただきますね。

  11. ピンバック: LOVE×LOVE!?

  12. ピンバック: ヒビアン

  13. >僕は「迷惑」だとは思いません。

    しかし、あなたが一方的にそう思うのと同様に、「僕は迷惑だと思う」と考えるヒトもいるわけで。

    自分の意見を一方的に他人に押付けるような、あなたのトラックバックって、不愉快なのですよ。

  14. ZWEIさんのトラックバックから来ました。

    >私の記事は、ZWEIさんの記事より前に投稿した
    >ものなので、当然ながら、ZWEIさんの記事への
    >言及はありません。

    なんかその理屈っておかしくありませんかね?
    過去に書いた記事でも加筆する事は可能な訳で。

    それに引用無きトラックバックが嫌いだって書いてる人のエントリに、わざわざ引用の無いトラックバックを送るのって、嫌がらせ以外の何物でも無いですよ。

  15. はじめまして。
    ブログ初心者です。
    トラックバックに対する考え方っていろいろとあるみたいですね。
    私は相手からのリンクがないトラックバックには抵抗があります。
    トラックバックを送って、相手の記事を読んだ人または本人に、自分の記事を読んでもらおうとしているわけですよね。
    ですから、自分の記事を読んだ人にも、(トラックバックを送った)相手の記事を読んでもらえるようにするのが礼儀ではないかなと考えています。
    本文にリンクを張らなくても、せめて「関連記事」みたいなかたちで紹介することはできますから。

    ただ、私が運営しているのは単なる日記でして、そのため、記事に対する別の意見というのがほとんどないから、リンクのないトラックバック=単なる宣伝と感じるのかもしれません。
    何かについて言及している記事(ブログ)を書いているなら、リンクなしでトラックバックを送られてきたら、トラックバックを送り返せばいいだけかなとも思っています。
    つまり、トラックバックの送り方も、ブログの内容・性質によっても変わってくるのでは、と思います。

    ちなみに、この記事を読んでいて、自分のブログの内容に関係のない記事に、URLつきでコメントを書くのも変かなと思い、URLは入れませんでした。

  16. ピンバック: エイ・ワン WEB担当者日記

  17. ピンバック: まきこみ計画

  18. ピンバック: Delicious Fruits.

  19. はじめまして。私も同じ考え方です。
    言及がなくとも関連した記事であればいいと思います。
    一方的リンクがイヤならトラバ返しをすればいいだけと思っているのですが。
    ただ、このことを自分のとこのブログで書いたら、
    ほとんどの人が自分のとこへのリンクがないのに
    勝手にリンクを貼られる(トラックバック)のがイヤって意見でした。

    ページランクとかが関係なくても、
    自分のページに勝手に相手先へのリンクを貼られた!
    って人が多いのかもしれません。

    ちなみに私はトラバ大歓迎派です。
    もちろん宣伝だけのとか明らかなものは勝手に削除してますが、
    少しでも関連していれば、そのままですよ。
    そこからまた繋がっていければいいですしね。
    トラバはブログ同士のつながりとして使えないもんなんでしょうかね?

  20. ピンバック: LUXURY

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