NASAの彗星探査機「ディープ・インパクト」から放出された衝撃弾が、日本時間7月4日午後2時50分過ぎ、地球から約1億3000万キロの距離でテンペル第1すい星の核に命中。
僕的には、衝突体の命中による爆発よりも、彗星の核の鮮明な写真が撮られたこと、そこにクレーターがあったことの方にびっくりしました。昔は、彗星の核は何でできてるかって、あれこれ推測しながら議論してたんですけどねぇ…。
わざわざ独立記念日を選んで、彗星にぶつける。しかも、その瞬間には「どうだ、命中しただろう!」といわんばかりに大騒ぎする。当たり所が悪ければ、彗星の核がバラバラになってしまうかも知れないのに、なんという我が儘勝手、唯我独尊な連中なんでしょう…。
ディープ・インパクト:衝撃弾が第1すい星の核に命中(毎日新聞)
ディープ・インパクト:衝撃弾が第1すい星の核に命中
【ワシントン和田浩明】米航空宇宙局(NASA)のすい星探査機「ディープ・インパクト」から放出された衝撃弾(インパクター、直径1メートル、重さ370キロ)は、米独立記念日の東部時間4日午前1時50分過ぎ(日本時間同日午後2時50分過ぎ)、地球から約1億3000万キロの距離でテンペル第1すい星の核に命中した。探査機本体が約500キロの距離から撮影した映像は、衝突で飛散したすい星の内部の物質が太陽光を受けて白く輝く様子をとらえた。
同探査機は、約46億年前の太陽系生成当時のちりやガスを含むとされるすい星内部の構成物質を調べるため、今年1月に打ち上げられた。
4日午前2時前、衝突の瞬間の映像が届いたNASAジェット推進研究所(カリフォルニア州パサデナ)の運行管理室では、大歓声が上がり、担当者らは「予定通りの場所にぶつけられた」と成功を喜んだ。
NASAは、探査機に搭載したカメラや赤外線分光計の映像やデータから、すい星の組成や衝突の規模を詳しく調べる。
国立天文台のすばる望遠鏡など地上の望遠鏡や宇宙空間のハッブル望遠鏡も衝突を観測しており、太陽系の起源に関する研究が進みそうだ。
× ×
すばる望遠鏡で衝突を観測した同天文台の布施哲治研究員は「噴き出したちりが確認できた。今まではすい星の表面からはがれたものの観測だったが、今回は内部をほじくり出して真の姿を観測できた」と興奮気味に話した。【下桐実雅子】
[毎日新聞 2005年7月4日 20時42分 (最終更新時間 7月4日 22時45分)]