備忘録…この間買った新刊書です。
- 日高六郎『戦争のなかで考えたこと ある家族の物語』(筑摩書房、本体2200円)
- 濱谷正晴『原爆体験 六七四四人・死と生の証言』(岩波書店、本体2800円)
- 井村喜代子『日本経済 混沌のただ中で』(勁草書房、本体2800円)
- 伊藤真『高校生からわかる日本国憲法の論点』(トランスビュー、本体1800円)
- 『マルクスコレクション<I>デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学の差異/ヘーゲル法哲学批判序説/ユダヤ人問題によせて/経済学・哲学草稿』(筑摩書房、本体3000円)
- 平朝彦、徐垣、末廣潔、木下肇『地球の内部で何が起こっているのか?』(光文社新書、本体850円)
- 仲正昌樹『日本とドイツ 二つの戦後思想』(光文社新書、本体740円)
- 佐藤卓己『八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学』(ちくま新書、本体820円)
『原爆体験』は、いつもにこやかな濱谷先生のライフワークと言うべき著書。先日、大江健三郎氏が「朝日」夕刊のコラムで絶賛されておりましたが、本当にご苦労さまでした。
光文社新書の『地球の内部で何が起こっているのか?』は、プレートテクトニクスなど地球科学と新しい地球深部探査船「ちきゅう」の話を紹介したもの。ちなみに、巻末の参考文献のなかで、プレートテクトニクスにかんして、上田誠也『新しい地球観』(岩波新書、1971年)を「世界でもこれだけ密度高く、地球科学の発展をまとめた本は少ない。ぜひ一読を勧める」と紹介しています。
で、こっちが古本。
- 永原慶二『日本中世社会構造の研究』(岩波書店、1973年刊)
- 永原慶二『日本の中世社会』(岩波書店、1968年刊)
- 永原慶二『中世成立期の社会と思想』(吉川弘文館、1977年刊)
- 永原慶二『中世内乱期の社会と民衆』(吉川弘文館、1977年刊)
- 高橋幸八郎『市民革命の構造<増補版>』(御茶の水書房、初版1950年刊、増補版1961年刊)
- 林博史『華僑虐殺』(すずさわ書店、1992年刊)
- ツラウデル・ユンゲ『私はヒトラーの秘書だった』(草思社、2004年刊)
永原先生の『日本中世社会構造の研究』は700ページを超える大著で、定価5800円にもかかわらず、古本4200円でゲットすることができました。状態も良好で、感謝してます。m(_’_)m いずれも学生時代には読んだことのある本ばかりですが、引っ越しや大学院を辞めたときなどに手放してしまったみたいで、もう一度買い集めています。
高橋幸八郎の『市民革命の構造』は、先日の永原シンポジウムで言及されていたもの。きちんと勉強したことがないので、このさい再読することにしました(でも、ほんとに読めるのか?)。
ところで、濱谷先生の本にはさまれていたチラシを見ると、岩波書店は、新しく『岩波講座 アジア・太平洋戦争』(全8巻)を11月から刊行するとのこと。編集委員は、倉沢愛子、杉原達、テッサ・モーリス・スズキ、成田龍一、油井大三郎、吉田裕の諸氏。こりゃ、買わんとダメみたい…。