僕は、インターネットで古本をよく買っていますが、そういうときの代金の支払いは、ほとんど郵便振替です。現在、この郵便振替は、郵便局のATMで自分で操作すれば、手数料60円です。これがもし民営化されて、銀行並みになったら、どうなるでしょう。

自分が口座を持っている銀行と、振込先の銀行が同じ銀行というのが一番安くすむケースですが、それでも、キャッシュカードを使ってATMから振り込むにせよ、インターネットバンキングで振り込むにせよ、ともかく自分で操作するのが一番安い方法ですが、それでも105円かかります。

自分が口座を持っている銀行と、振込先の銀行が違う場合は、もっと高くつきます。

1番安いのは、振込先の銀行に出向いて、ATMから現金で振り込む場合で、105円です。しかし最近は、サービスコーナーや出張所など、ATMしか置いていないところでは、現金では振り込めないようになっています。だから、この場合は、支店まで出向かないといけないわけですが、支店の数もけっこう減っているので、振込先の銀行によっては、近くに支店がない、ということになります。

その場合は、自分が口座をもっている銀行から振り込まざるをえませんが、その場合は、キャッシュカードを使ってATMから振り込むと262円、インターネットバンキングでも210円かかります（いずれも他行宛3万円未満、東京三菱銀行の場合）。郵便振替とくらべると3?4倍以上です。

商売で郵便振替を使っている店や人は多いはず。もちろん、振替口座は、開設した郵便局でしか引き出しできない、利子が付かないなどの制約があるので、銀行の普通口座への振込と同額にはならないでしょうが、それにしても民営化で引き上げられることになったら、影響は相当大きいんじゃないでしょうか。