4年前、一旦は「つくる会」の教科書を選定した栃木県の栃木市、小山市、下都賀の3地区が、今回は「つくる会」教科書を選定せず。
栃木市では、「つくる会」教科書を推す意見に対し、「教科書と読み物の区別を付けたい」という意見が出されたそうです。言い得て妙です。(^_^;)
「つくる会」選定なし 栃木、小山、下都賀採択協
栃木市、小山市、下都賀の三地区の教科書採択協議会が三日開かれ、来春から使用される中学校用教科書を選定した。四年前には三地区で構成していた下都賀地区採択協議会が歴史教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版を選定して注目されたが、今回は三地区ともに選定されず、現場教員の推薦教科書の中から選ばれた。四日に開かれる各市町教育委員会で採択される。
栃木市では、調査員会が歴史教科書として東京書籍、日本文教出版、教育出版を推薦。協議会では「人物や資料が多く提供されている」などとして「つくる会」教科書を推す声が出されたが、「教科書と読み物との区別をつけたい」といった意見も出された。
採決は協議をしながら繰り返し挙手で実施。その結果、過半数の賛同を得た日本文教出版が選ばれた。
会長を務めた佐藤康弘市教育長は閉会後の会見で「調査員の報告を尊重しつつ、委員から出されたさまざまな意見についても十分に議論した」と選定過程を説明した。
小山市と下都賀地区は東京書籍を選定。「つくる会」教科書は話題に上らず、調査委員会でも推薦されなかった。
[下野新聞 2005/08/04]