NHKのニュースでも取り上げられていましたが、コンピュータ会社の「デル」が店頭販売員の採用で、川崎市の本社で面接を行ないながら、実は派遣会社に採用させて、その派遣会社から派遣された形にするという違法行為をはたらいていた事件で、法人としての「デル」そのものと、人事担当の社員(すでに退社)が職業安定法違反(許可を受けずに、就職紹介事業をはたらいた)の容疑で書類送検されることになりました。
採用された販売員にはデルの肩書きの名刺を持たせ、本人が会社に問い合わせるまで、派遣会社の採用であることを隠していたそうな。同様の手口で170人も採用していたというのは、呆れる話。
こんなあくどいことをやっておきながら、職業安定法違反というのも釈然としないけれど、詐欺などで告発すると法人の責任が問えないのでやむを得ないものらしい。ともかく、法人としてのデルの責任が問われたわけだし、社長みずから、社会保険料を払いたくないのでやったことを認めている。販売員が勇気をもって告発にふみきったことに喝采を送りたい。