イギリス海岸で見つかった記憶喪失のピアノマン――実は偽物だったと英紙デイリー・ミラーが報道。
折しも日本で公開直前だった映画「ラヴェンダーの咲く庭で」と瓜二つの話に、最初っから「話が出来すぎ」と思ってたんですが。ひょっとして、映画会社の回し者だった? しかし本人がドイツに帰国したあとというのでは、裏付けの取りようもなく、このニュースさえ本当かどうか分かりませんね。(^^;)
「謎のピアノマン」記憶喪失は芝居?
イギリスの海岸で4月に保護され、「謎のピアノマン」として話題になった男性について、イギリスの新聞が「ピアノマンはドイツ人で、記憶喪失のふりをして医師をだましていた」と報じました。
今年4月、イギリス南部の海岸で、ずぶぬれのスーツ姿で保護された1人の男性。言葉を全く話さず、プロ級の腕前でピアノを弾き続けたと伝えられたことから「ピアノマン」と呼ばれ、世界的な注目を集めました。
マスコミも身元探しに躍起となり、フランスの路上ピアニスト、チェコのバンド出身者の情報が浮かんでは消え、謎は深まるばかりでした。
ところが、22日付のイギリスの新聞デイリー・ミラーは「男性が医師らをだまして、記憶喪失を装っていたことを告白した」と報じました。
デイリー・ミラーによりますと、19日に病院の職員が男性に「きょうは話をしてくれますか」と声をかけたところ、まったく口をきかなかった男性が突然、「はい、そうします」と口を開き、告白を始めたということです。
そして、ドイツ人で、同性愛者であること。パリで失業したため、列車でイギリスに入り、自殺を図るところだったと、次々に真実を語り始めたのです。
また、デイリー・ミラーは「男性は身元を聞かれた時にピアノの絵を描き、上手にピアノを弾いたと伝えられてきたが、実際は同じキーをたたき続けるだけで、あまり演奏はできない」と報じています。
男性は以前、精神医療関係で働いていたことがあり、その時の患者の様子をまねて記憶喪失を装っていたため、専門家もだまされていたということです。
男性は20日にドイツに帰国しましたが、病院側は男性の告訴を検討しているとしています。(TBS News-i 22日17:55)
追記:2005/08/24
デイリー・ミラーの記事自体、ほんとかどうかよく分からないと書いたら、早速、ピアノマンの弁護士なる人物は「本当に病気だった」と述べたというニュースが…。あ〜、きりがない…
ピアノマン弁護士「本当に病気だった」
謎のピアノマンとして話題になったドイツ人の男性が、記憶喪失のふりをして周囲をだましていたと報じられたことについて、男性側の弁護士は、「彼は本当に病気だった」と反論しました。
「彼はイギリスの医師の治療を受け、4ヶ月後に回復したのです。周囲を騙していたなどというのは全くの嘘です」(ピアノマンの家族の弁護士)
男性の家族の弁護士は23日、男性の自宅があるドイツ南部のバルトミュンヘンで会見を行い、男性が、記憶喪失のふりをしていたとする報道を否定しました。
また、男性がピアノを弾けなかったとする報道に対しても、「プロ並ではないが、きちんと弾ける」と反論しています。
男性の記憶喪失が演技だった場合、イギリス保健当局から多額の治療費の弁償を求められるという指摘もあることから、いち早く反論したものとみられています。(TBS 24日09:18)