各地の「九条の会」の動きについて、インターネットで流れたニュースをピックアップしました。
月別アーカイブ: 2005年8月
快楽殺人…
自分は自殺するつもりなんてさらさらないのに、「自殺サイト」で相手をつって、首を絞めるなどして殺し、苦しむ姿を楽しむ…。病気だわな、これは。
吉永小百合さんの思い
今日の「東京新聞」夕刊、「あの人に迫る」というコーナーで、俳優の吉永小百合さんが、「声が出るかぎりは続けていきたい」と原爆詩の朗読を続ける思いを語っていられます。
改憲の動きについて
憲法9条が私たちを守ってくれていると思うんですね。60年間、外国に行って人を殺さなかったというのは日本の誇りだと思うし、よその国からうらやましがられている憲法だと思うんですね。それを大事にしないって言うのは分からないし。すぐ(改憲論者は)国際貢献のためには、っておっしゃるけど、武力じゃなきゃ国際貢献は成立しないのって聞きたくなるんですね。言葉や頭を使ってできるはずです。
ときっぱり。さらに、最近の日本の動きについても
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MT-3.2beta3が出ました
予告通り、MT-3.2のbeta3が出たので、さっそく新規インストールしてみました。
→ただいま実験中
とりあえず気がついたのは、
テンプレートのデザインが変わって、ちょっとクールな感じになったこと。
カレンダーは相変わらず復活しない…。
サブカテゴリーのインポートが相変わらずうまくいかない。
などなど。
AU、G4案との共同見送り
AU首脳会議が、日本などG4の国連安保理改革枠組み決議案との共同を見送り。
日本の“当て”がますます外れてゆきます。もうこうなったら、町村さんが公言されたとおり、分担金の支払いを凍結してみるしかない? でもそうなったら、世界中の顰蹙を買って、常任理事国はおろか、非常任理事国にも2度となれなくなるでしょうが…。
画期的な靖国神社論――赤澤史朗『靖国神社』
ようやっと赤澤史朗『靖国神社』(岩波書店)を読み終えました。
この本の靖国神社論は、画期的なものです。なぜなら、戦後の靖国の「平和主義」の可能性というものを考察の軸の1つに据えているからです。靖国神社の「平和主義」? と思われるかも知れませんが、これは言い換えると「殉国」「顕彰」か「追悼」かの対立。靖国神社も戦後の再出発の時点からずっと今のような靖国神社ではなかったということです。
もちろん、靖国神社の「平和主義」は、靖国神社の戦前の伝統からきちんと抜け出すことができず、結局は、「殉国」「顕彰」の流れに飲み込まれてしまう訳ですが、同じ、「殉国」と「追悼」との対立は、広く日本国民の戦争犠牲者にたいする態度のなかにあったわけで、敗戦からの絶対的な「時間」の経過とも重なって社会的な変化を重ねていくことになります。そこを、「靖国問題」にたいする国民各層の動きというかたちで追っていったところに、この本のおもしろさがあるように思いました。
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そろそろMT-3.2正式版リリースか?
MOVABLE TYPE 3.2 BETABLOGによれば、MT-3.2の開発はホームストレッチにさしかかったとのこと。Beta-3は、現地時間の木曜日(要するに明日)にはリリースされるらしい。そして、これが最後のBeta版になるらしい。そして、来週中にはfinal releaseが出るのではないかとしています。
日本語版はそれからの作業だろうから、もうちょっとかかるかな?
いずれにしても楽しみです。
「つくる会」教科書採択せず 栃木、小山、下都賀
4年前、一旦は「つくる会」の教科書を選定した栃木県の栃木市、小山市、下都賀の3地区が、今回は「つくる会」教科書を選定せず。
栃木市では、「つくる会」教科書を推す意見に対し、「教科書と読み物の区別を付けたい」という意見が出されたそうです。言い得て妙です。(^_^;)
今週の「九条の会」の動き(8月3日まで)
各地の「九条の会」にかんするニュースを紹介します。ただし、東京で開かれた有明講演会のニュースを除きます。
韓国政府、社会主義者を含む独立運動家を叙勲
韓国政府が、独立運動家として叙勲する対象に、社会主義者――というか共産党員を加えたというニュース。国家保安法があって、反共を国是としてきた韓国の変化は、予想以上に大きいのかも知れない。
自民党改憲案にたいする韓国の反応
自民党の改憲草案発表を、アジアはどう見たか。韓国のメディアの論評を拾ってみました。
日本自民党「自衛軍保持を憲法に明記」(東亜日報)
【社説】周辺国を不安にさせる日本の‘普通の国’改憲(中央日報)
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731部隊の生体実験の証拠文書を公開
中国で、日本の731部隊がおこなった生体実験にかんする証拠が発見され、公開されたそうです。どんな資料なのか知りたいものです。中国には、まだほかにもいろいろと旧日本軍関係の資料が残っていると思われます。調査と研究の進展を期待します。
突然、20万円の報酬を受け取れと言われても…
歩合報酬というから、新手の連鎖商法かと思ったら、たんなる出会い系。
80万円の入会金を納めさせておいて、お付き合い成立で相手に支払うのは20万円だけ。あとの60万円は、丸儲け?
それにしても、「謝礼の受け渡し可能なメールアドレス」って、いったい何? いつからメールは現金が送れるようになったんだろう…?
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自民党新憲法草案第1次案の全文
自民党の新憲法草案第1次案の全文をアップロードしました。
自民案が、もともと条文番号を便宜的に現行憲法にそろえてあるため、たとえば第9条にたいする改憲案は、第9条、第9条の2、第9条の3…のようになっています。また、欠になっているところもあります。
※Shift-JISのテキストファイルです。右クリックして「対象をファイルに保存」を選び、適当なフォルダにダウンロードしてください。リンクをそのままクリックしてブラウザで表示させたときは文字化けします。お使いのブラウザのエンコードを「日本語(シフトJIS)」にすると正しく表示されます。
※誤植、スキャナーの読み取りミス、脱落などを一部訂正しました。(8/3 21:25)
衆議院が戦後60年決議を採択
衆議院が、共産党を除く自民・民主・公明・社民などの賛成で、戦後60年の国会決議を採択。
メディアではまだ要旨しか流れていませんが、10年前の決議に比べても明らかに後退。歴史に残る無意味な決議になりそう…。
マクドナルド、未払い賃金の支払いへ
マクドナルドが、勤務時間を30分単位で計算していたのを是正するように、労働基準監督署から指導されました。
労働時間の計算が面倒だからといって、勝手に「切り捨て」は許されないということです。ちなみに、過去2年間にさかのぼって支払われるので、この2年間に短期間でもアルバイトしていた人はぜひ連絡を。
→日本マクドナルド株式会社 元クルー・スウィングマネージャー・アルバイトスタッフ・社員の皆様
自民党が改憲草案1次案を提示
とりあえず新聞報道の限りで。
- 自衛のための「自衛軍の保持」を明記。
- この「自衛」には「当然」のこととして、「集団的自衛権」が含まれるとされているので、日本が直接攻撃されていなくても、たとえば世界のどこかで米軍が作戦行動をはじめると、「自衛」の名のもとに「自衛軍」が米軍との共同作戦を開始できることになる。
- また、自衛軍が、「国際社会の平和及び安全の確保」のために「国際的に協調して行われる活動」に参加できるとの規定を設けているが、「国際的に協調して行われる活動」というのは国連決議に基くPKOとは違うことに注意。たとえばアメリカのイラク攻撃のようなものでも、英米が「協調」してやっている以上、「自衛軍」の参加が可能になる。(理論的いえば、アメリカと日本が「協調」しただけでも、自衛軍の派遣は可能になる?)
- ちなみに、ここに「諸国民の公正と信義に対する信頼に基づき恒久の国際平和を実現する」とか「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求する」など、現在の前文にある規定が移されているが、これは、10月発表される前文を中曽根流の訳の分からん前文に変えるため。
- それから、「(3)自衛軍による活動は、わが国の法令並びに国際法規及び国際慣例を順守して行わなければならない。(4)自衛軍の組織及び運営に関する事項は、法律で定める」などの項目は、まったく無用の長物。これが憲法に書かれたからといって、「自衛軍」の行動をなんら制限することにならないことは明らか。こんな自明のことをわざわざ書くということは、かえって、自衛軍をつくろうという人たちが法令やら国際法を遵守する気があるのか疑わせるだけ。
- 「公益」や「公の秩序」を理由にして、国民の権利の乱用を戒める規定を設ける。何が「公益」か、何が「公の秩序」か定めがない以上、「公」(=政府)による広範な「私権」の制限に道を開きかねない。例えば、公共事業として道路計画が立てられると、自分の財産を守るために立ち退きに反対することさえできなくなる(「公益」に反するから)。「公の秩序」にさからってるとなったら、個人としても尊重されないし、生命・自由・幸福追求の権利もない。さらに、職業選択の自由はもちろん、居住の自由さえ認められなくなる。
- 政教分離の規定を緩め、国および地方自治体が、「社会的儀礼の範囲内」であれば、宗教的活動をしてもよいとする。小は各種工事の際の地鎮祭に始まり、大は靖国神社の国家護持やら伊勢神宮参拝、「大嘗祭」の国家行事化まで、やりたい放題。挙げ句の果てには、学校教育で神社参拝などということになりかねない。
- 憲法改正発議の条件を、各議院の3分の2以上から過半数に緩める。議院内閣制のもとでは、いつでも与党多数派が改憲を発議できることに。
神宮の花火大会
神宮外苑花火大会を、職場の屋上から見物。手持ちのデジカメで写してみたが、この程度しか写らない。手前のセコムの広告塔が邪魔。
都響創立40周年記念コンサート:ヴェルディ「レクイエム」
去る7月29日(金)と30日(土)、東京都交響楽団創立40周年記念2日連続コンサート「〈レクイエム〉から〈歓喜〉へ」が催されました。その初日、ヴェルディ「レクイエム」の演奏会に行ってきました。
第1曲「レクイエムとキリエ」が始まったときは、ちょっと遅いかな?と思ったのですが、それは最初だけでした。ソロは、なんといってもメゾソプラノの竹本節子さんが声量といい、声の艶といい、ダントツで良かったと思いました。ソプラノの中村智子さんは、第7曲の最後になって、急に声が出なくなっていました。声こそ割れなかったものの、ラストの盛り上がりがちょっと損なわれてしまい、残念でした。
興梠一郎『中国激流』
岩波新書の新刊、興梠一郎氏の『中国激流 13億のゆくえ』を読み終えました。『現代中国 グローバル化のなかで』(岩波新書、2002年)に続く2冊目の本です。
著者は、序章「岐路に立つ改革」の最初の小見出しを「改革の臨界点」としていますが、“まさしくいままさに中国「改革」は臨界点にある”――つまり、爆発寸前のぎりぎりの状況に至っている。これが、本書をつらぬく著者の主張です。実際、爆発寸前のぎりぎりの様子が、中国各地の大小様々な事件によって、生々しく?描き出されています。
しかし、一読した印象では、「生々しい」はずの事件やデータが、実は2年前や3年前のものであったりするため、ちょっと混乱させられます。そのなかには、すでに中国の党や政府自身も、問題の深刻さを認識して、いろいろ対処し始めているものもある(そのこと自身は、著者も書いている)ので、いろいろな問題が噴出していること自体は分かっても、党や政府が、中国全体をどこへ導こうとしているのか、中国の「改革」自体をどこへ向けようとしているのかがわかりにくいという印象を受けました。変化の早い中国だけに、このあたりはもう少し整理してほしかったと思いました。
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