マスコミ論調 総選挙の結果をどう見るか(12)

経済学者の松原隆一郎氏(東大教授)が、今日の「毎日」で、こんなことを書いています。

 もともと国民は郵政民営化の中身に関心がない。……この関心のない層が小泉支持に回った。投票率の高さがこのことを示している。
 国民にとって今回の選挙が魅力的に映ったのは、郵政民営化の中身というよりも、有権者自らが意志決定に参加できる参加型だったからだ。小泉さんは「郵政改革イエスかノーか」と単純化し、有権者は分かったような気持ちになって、自分たちが決める雰囲気になっていった。

さらに、小泉首相の「小さな政府」論について、松原氏は、こう指摘されています。

 小泉さんの政治は市場化を進める方向にある。郵政民営化は誰のために行うのか。小泉さんの市場化は大銀行、大企業、外資のための独占市場主義だ。そうじゃなくて公共財で最低の生活保障をする、より公正な資本主義が必要だ。

小泉「市場化」は大銀行、大企業、外資のため。なるほど、その通りです。

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