米国防総省は、ウズベキスタンに駐留米軍の基地使用料として約25億円(2300万ドル)を支払うことに。
日本の場合は2,378億円。ケタが違いますね……って、これは、日本政府が米軍に支払っている「思いやり予算」の額でした。日本政府は、当然ながら、米軍から基地使用料を1円ももらってません。基地提供を戦略的に生かすという点では、ウズベキスタンやキルギスの方がよっぽどしっかりしてますねぇ。(^^;)
米国防総省:ウズベクの基地使用料、支払いへ
【ワシントン及川正也】米国防総省は20日、中央アジアのウズベキスタンに駐留米軍の基地使用料として、新たに約2300万ドル(約25億3000万円)を支払うことを明らかにした。ウズベクは米国のアフガニスタンでの「対テロ戦争」の拠点となっているが、米軍撤退を要求しており、駐留継続に向けた資金拠出とみられる。[毎日新聞 2005年9月22日 東京朝刊]
さらに、キルギスも基地使用料の増額を要求しているそうです。
キルギス:基地使用料増額を米国に要求 周辺国の圧力反映(毎日新聞)
キルギス:基地使用料増額を米国に要求 周辺国の圧力反映
【モスクワ杉尾直哉】インタファクス通信によると、中央アジア・キルギスのバキエフ大統領は21日、米軍に提供している首都ビシケクのマナス国際空港について、基地使用料の増額を米側に要求していると述べた。今年3月の民衆革命を経て成立したバキエフ政権は対米重視を表明してきたが、米軍の長期駐留を懸念するロシアなど周辺国から、米軍を撤退させるよう迫られている。
米軍は01年9月の米同時多発テロ後、アフガン戦争の支援基地としてキルギスとウズベキスタンに駐留した。
ロシアはこれに対抗し、03年にキルギスのマナス空港から30キロ離れたカントに空軍基地に駐留を始めた。さらに、中露が主導し中央アジア5カ国が参加する「上海協力機構」は今年7月、米軍に対し中央アジアからの撤退期限提示を要求。ウズベクは同月、米側に「6カ月内の撤退」を通告した。
こうした中、バキエフ大統領は21日、視察先のカントのロシア空軍基地で「米軍の撤退時期は、アフガンに平和と安定が回復された後だ」と述べ、当面は早期撤退を求めない考えを示した。
背景には、キルギスが抱える厳しい経済状況がある。バキエフ大統領は「米国と(01年当時)結んだ基地使用条件はわが国にとって不都合だ」とも語った。
一方、大統領と一緒に視察したロシアのイワノフ国防相はカント基地の重要性を強調し、基地拡充のため数十億ルーブルを投入すると述べた。10億ルーブルは約3500万ドルに相当し、米軍がキルギスにもたらす年間約5000万ドルの収入を意識した額とみられる。[毎日新聞 2005年9月22日 22時22分]
初めまして。しっかりと事実を書いてくださっているので、とても助かっています。貴ブログの「アーミテージ氏、対中同盟を要求」という記事で紹介されている中国新聞の記事を私のブログにも載せましたので連絡いたします。トラックバックでも良いのですが、私自身これはあまり好きではないのでコメント欄に書かせてもらいました。
http://chodr.at.webry.info/200509/article_23.html