朝鮮戦争以来、米軍が持っている韓国軍の「戦時作戦統制権」の返還を韓国が求めている問題で、ラムズフェルド米国防長官は「協議を適切に加速」することで合意。
共同演習を繰り返し、共同作戦体制を強化し、米軍との一体化を進めるばかりのどこかの総理大臣とは大違い。
米韓、戦時作戦統制権の韓国返還「協議を適切に加速」(NIKKEI NET)
米韓、戦時作戦統制権の韓国返還「協議を適切に加速」
【ソウル=峯岸博】ソウルで開催していた米韓両政府の定例安保協議は21日、1950年の朝鮮戦争開始以降、米軍が持ち続ける韓国軍の「戦時作戦統制権」の韓国への返還について、両国で協議を進めていくことなど13項目の共同声明をまとめて閉幕した。
共同声明は、ラムズフェルド米国防長官と尹光雄(ユン・グァンウン)韓国国防相が協議後の記者会見で発表した。(1)北朝鮮の大量破壊兵器・長距離ミサイル開発、兵器・技術拡散の危険性に重大な憂慮(2)北朝鮮の検証可能な核廃棄を促進(3)在韓米軍の戦略的柔軟性が重要(4)「戦時作戦統制権」の協議を適切に加速――などを盛り込んだ。
自主国防の強化を標ぼうする盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が求める「戦時作戦統制権」返還の時期について、ラムズフェルド長官は「米韓両国が適切な時期と決定すれば移譲する」と明言を避けた。米軍の東アジア戦略と密接に絡むだけに、米国の出方は不透明だ。[NIKKEI NET 2005/10/21 21:52]