ちょいと古いニュースですが、古河電気工業が、今年9月までの2年間で、全国の事業所の製品開発などの分野で残業代14億円余りが未払いになっていたと発表。
「従業員が実際に残業した時間よりも少ない時間を会社側に申告していた」とありますが、上限を設けるなど、会社側が“申告しにくい”環境をつくっていたはず。そこを変えないと、“サービス残業”はなくなりません。
残業代14億円を未払い 古河電気で1700人分
古河電気工業は28日、今年9月までの2年間に全国の事業所の製品開発など間接部門で働く従業員約1700人について、残業代計14億2000万円が未払いとなっていたことを明らかにした。
退職者や出向者についても現在調査を進めており、最終的な未払い額は17億円程度となる見通し。古河電気は執行役員を含む役員20人が11月分の役員報酬を10%自主返上するほか、関係者の社内処分を検討する。
古河電気によると、従業員が実際に残業した時間よりも少ない時間を会社側に申告していたため、差額分を12月半ばまでに精算する。未払いの対象時間は、時間外労働と休日労働を含めて約68万7000時間で、従業員平均は約400時間。精算金額は最も多い従業員で500万円を超えるという。[共同通信 10月28日20時19分更新]