米軍基地再編、鹿児島県知事も反対を表明

在日米軍基地の再編問題で、伊藤祐一郎・鹿児島県知事は、米軍普天間基地の空中給油機を海上自衛隊・鹿屋基地に移駐させる案に反対を表明。山下栄・鹿屋市長も、額賀防衛長官にあらためて反対を表明しました。

納得できない?鹿児島知事 米軍再編で額賀長官に(中国新聞)
米空中給油機移転、鹿児島・鹿屋市長が改めて「反対」(読売新聞)

納得できない?鹿児島知事 米軍再編で額賀長官に

 額賀福志郎防衛庁長官は21日午後、鹿児島県庁で伊藤祐一郎知事と会談し、米軍普天間飛行場(沖縄県)から空中給油機12機を海上自衛隊鹿屋基地(鹿児島県)に移駐させる案を盛り込んだ米軍再編の中間報告に理解を求めたが、協議は平行線で終わった。
 伊藤氏は「米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊を岩国基地(山口県)に移す関係で、こちらに押し出されてきた形は納得できない」と、負担の“たらい回し”を批判。さらに「再編は沖縄の負担軽減から発している。沖縄の理解を得られない今の案には賛成できない。地元の反対がある中で(再編を)行ってはいけない」と述べた。
 額賀氏は「地元の負担軽減に努力する」と継続的な協議を要請、伊藤氏も応じた。[中国新聞 First upload: 11月21日17時45分]

米空中給油機移転、鹿児島・鹿屋市長が改めて「反対」

 米軍再編問題で、額賀防衛長官は21日午前、鹿児島県鹿屋市を訪れ、米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の空中給油機を海上自衛隊鹿屋航空基地に移転する計画について、山下栄市長と会談した。山下市長は「騒音や市民の安全の観点から(受け入れを容認する)環境にはない」と、改めて移転反対を表明。額賀長官は「騒音問題など、地元負担を最小限にするよう最大限の努力をしたい」と述べるにとどまった。
 山下市長によると、国側が計画内容やこれまでの経緯を報告し、市長が自衛隊機の騒音被害などを図面を使い、詳細に説明した。新たな地域振興策などは示されなかった。
 会談後、取材に応じた額賀長官は「国全体では(基地の)負担減が図られるなかで、鹿屋市にも負担をお願いした。今後も一つひとつ報告して丁寧に説明していく」と語った。一方、山下市長は記者会見し、「市にとってプラスの話はなかった」と話した。
 長官は午後、伊藤祐一郎知事とも会談する。
 一方、移転に反対する住民団体は同日午前、同市役所前で抗議集会を開いた。集まった約40人は、市役所に入る長官の車に向け、「移転反対。長官は来るな」とシュプレヒコールをあげた。

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