今週の「九条の会」(12月10日まで)

今週の各地の「九条の会」の活動のニュースです。インターネットで拾いました。抜けてるのがあったらお許しを。

戦後60年の原点:開戦記念日、戦争や平和考える 各地でイベントや講演会/山形
[毎日新聞2005年12月09日11時37分]

 太平洋戦争の開戦記念日に当たる8日、県内各地で戦争や平和を考えるイベントや講演会などが開かれた。折しも、毎日新聞の10月の世論調査で77%が反対していた自衛隊のイラク派遣延長について、国は同日、1年間の延長を決定した。【大久保渉、釣田祐喜】

◇戦争に赴く心境を考えて――県母親連絡会「赤紙」を配布

 「県母親連絡会」(高山耀子会長)は県内8カ所で、戦時中の召集令状を模した「赤紙」の配布をした。赤紙1枚で身近な人が戦争に赴く心境を考えてもらおうと企画した。
 山形市七日町2の山形ほっとなる広場では、同会の山形地区のメンバー12人が参加。「イラクへの自衛隊派遣延長や憲法の改正など戦争が出来る国への準備が進んでいる」とアピールした。その上で「こんな時こそ次代を担う若い人たちにもぜひ話しあってほしい」と訴えていた。
 チラシを受け取った同市六日町の鈴木清美さん(28)は「自分の夫が戦争に行けと言われるとつらいと思う。世界の情勢もあり、簡単ではないと思うが、戦争をしない制度を作ってほしい」と話していた。

◇寒河江で憲法9条の尊さ訴え――さがえ九条の会

 寒河江市中央2の市総合福祉保健センターでは、憲法9条の尊さを訴える「さがえ九条の会」による集会が開かれた。「県九条の会」の呼びかけ人で童話作家の鈴木実さんによる講演や、全国各地で開かれている集会の模様をまとめた映画の上映があり、約40人が参加。
 九条の会は昨年6月、戦争放棄を誓った憲法9条を守ろうと、作家の井上ひさしさんらが呼びかけ人となって立ち上げた。西村山地区でも、今年10月に「さがえ九条の会」を発足。同会によると、活動は全国に広がり、11月末現在で3600団体を超えたという。
 1932年生まれの鈴木さんは講演で、少年時代の戦争体験を振り返るとともに、童話作家という立場から、「子供は未来を背負う存在。その子供たちに平和な未来を保障するのは、大人の責務だ」などと訴えた。

関学9条の会:設立へ 「教員も社会に向け声を」――あすシンポジウム/兵庫

◇長岡教授「幅広い意見話し合って」

 戦争放棄をうたった憲法9条を守ろうと、関西学院大(西宮市)の教員らが「関学9条の会」の設立準備を進めている。世話人代表を務める長岡徹・法学部教授(50)が全教員に呼び掛け、これまで57人の賛同者が名を連ねた。9日には同大上ヶ原キャンパスで、3人の教員をパネリストにしたシンポジウム「それぞれの9条」を開き、その後正式に同会が発足する。【井上大作】
 今年6月、長岡教授ら3人が中心になって準備会を立ち上げた。さまざまな立場から9条を生かすための方策を論じ、その意義を再確認することを目的とする。地域の人も参加できるシンポジウムを定期的に開く。
 9日は、2人の教員がそれぞれ弁護士、宗教家の立場から9条の必要性を訴えるが、同会の賛同者ではない別の1人も「武装護憲論」の立場から発言する。憲法が専門の長岡教授は「9条をめぐって幅広い意見を話し合うことが大切。大学教員も社会に向けて声をあげる必要性を感じた」と強調する。
 04年6月、作家の大江健三郎さんや井上ひさしさんらが「九条の会」を結成し、その後、地域や学校単位などで全国的に同じ理念を持つ会が生まれている。九条の会事務局(東京都)によると、先月26日現在で全国に3614あり、この3カ月間で約500増えたという。
 9日は午後5時?6時半、同大B号館104教室で。入場無料。問い合わせは、メール(kgarticle9@yahoo.co.jp)か、長岡研究室。
[毎日新聞:阪神版 2005年12月08日14時53分]

九条の会・石川ネット:平和憲法で国際的輝き 1周年記念集会――金沢/石川

 改憲の動きに反対し、平和問題に取り組む市民団体「九条の会・石川ネット」の発足1周年を記念した集会が6日、金沢市文化ホールであった。広島市立大学広島平和研究所長の浅井基文さん(64)による基調講演のほか、県内の在日外国人が参加したパネルディスカッションなどが行われた。
 浅井さんは「国際民主主義が求められている今の時代だからこそ『力によらない』平和観を前面に押し出している日本国憲法の国際的輝きが増してくる」と強調。自民党が11月に発表した新憲法草案を引き合いに出し、「平和憲法を根底に据えた毅然(きぜん)とした外交姿勢を展開することが国際社会に対する最大の貢献だ」と改憲の動きをけん制した。
 憲法9条が果たす役割などをテーマにしたパネルディスカッションには、金沢大学に留学、勤務する4カ国の在日外国人も参加した。在日コリアンの同大教員、宋安鍾さんは「(9条は)国際的な信頼醸成の装置として一定の役割を果たした」としたうえで、「変えるかどうかは主権者である皆さんが決めること」と参加者に問いかけた。また、米国人で同大教員のスティーブン・レアリーさんは「自国を攻撃された歴史を語り継ぎ、自分たちは同じことを繰り返すのか考えるべきだ」と述べた。【八田浩輔】
[毎日新聞 2005年12月08日12時57分]

憲法9条は「世界の宝」 富士見九条の会結成に200人
[埼玉新聞]2005年12月6日(火)

 作家の井上ひさしさん、大江健三郎さんらの呼び掛けに呼応して憲法改定に反対する市民の会「富士見九条の会」の結成総会がこのほど、富士見市の市立市民総合体育館で開かれた。総会には約二百人が参加し「憲法九条は世界の宝」と訴えた。
 講演した法政大学教授の吉田傑俊(まさとし)さんは、第一次、二次世界大戦とその後の歴史を振り返りながら「不戦条約は国家の手段としての戦争は放棄すると言ってる。日本国憲法の九条二項は一般的なものを具体的に表現しており、ここで初めて一項の戦争放棄は生きてくる。不戦条約と国連憲章を一体化、具体化したと考えている。友情で結ばれた世界連邦を目指した第一歩」と、憲法九条の意味を解説。
 「この十年ぐらいが日本の方向を決めていく非常に重要な決定的な時期になる。自分たちだけでなく次の世代にもかかわる大きな問題。十分に考えて行動していく必要がある」と訴えた。
 ほかに歌手のきたがわてつさんが憲法九条の歌、市民五人がリレートークでそれぞれの立場から考え方を披露した。「政治・経済・社会や宗教についての見方、また文化・スポーツ・芸術などについての価値観など、お互いの相違、多様性を尊重しつつ、憲法九条を守る」としたアピールを採択した。
 同会の会員数は現在三百八十人。幅広い参加を訴え活動するという。
 東武東上線に沿って近隣では新座、朝霞、志木市などで同様の会が結成され、ほかにも動きが出ている。

9条守れ 地域・職場へ/さいたま市の集会に1400人

 「輝け!憲法九条埼玉のつどい」が二日、さいたま市内で開かれました。会場いっぱいの千四百人が参加、改憲の動きが急速に強まる中、憲法を守る取り組みの重要さを考えました。同実行委員会の主催。
 記念講演でジャーナリストの斎藤貴男氏は、自公政府が進め、民主党が後押しする米軍・自衛隊基地強化や弱者切り捨ての企業論理を持ち込む教育「改革」などをあげて「戦争・差別・監視社会への動きが確実に強められている」と警鐘を鳴らしました。
 「映画 日本国憲法」のジャン・ユンカーマン監督は、全国で三千の「九条の会」結成に励まされていることなどを語り、「戦争反対に世界の世論が変化している。平和な社会を築くため一緒にたたかいましょう」と呼びかけました。
 各地域・分野の「九条の会」や憲法改悪共同センターの活動が紹介され、埼玉憲法会議の青木努弁護士は▽九条守れの一点で賛同者を広げる▽弱者の存在を否定する改憲策動の本質を明らかにする―ことなどを提起、地域・職場での「会」結成、宣伝活動の強化を呼びかけました。
 川口市の女性(60)は「行動を起こすことの重要性を学びました。教育問題など関心事をきっかけに早速友達数人に声をかけ小さな学習会をたくさん開催したい」、鷲宮町の高校生岡部岳人さん(16)は「憲法が変えられて、戦争をするようになったら、戦場に行かされるかもしれません。自分たちのためにも改憲を阻止したい」と語りました。[しんぶん赤旗 2005年12月03日12時08分]

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