総研の所長が「構造計算屋を変えるだけでコストが下げられる」と直筆の文書を配っていたことが明らかに。で、実際、総研が「それなら大丈夫」と太鼓判を押した構造計算屋で建築したホテルは、姉歯のおじさんの構造計算書偽造で、現在、休業中。
これがグルでなくて、いったい何がグルなんだ? 共謀罪をつくるなら、こういうのに適用しろ!
「設計者変えコスト減」 耐震偽装で総研所長が直筆文書z(中日新聞)
「設計者変えコスト減」 耐震偽装で総研所長が直筆文書
耐震強度偽装問題でコンサルタント会社「総合経営研究所」(総研、東京都千代田区)がホテル建築主らに対して「構造計算屋さんを変えるだけでコストが下げられる」とする内河健所長(71)直筆の文書を配布していたことが分かった。内河所長自身が構造設計者を変えてでも鉄筋量を減らすことを勧めていたことになる。
この文書は「構造設計・設計屋さんの考え方で大へんな差がある現実の話」などと題され「構造上に無駄があると見てすぐに手を打っていればもっとコストを下げられた」例として、総研が扱った二つのホテルについて紹介している。
「Pホテル」は一平方メートルあたりの鉄筋量が109.2キロなのに対し、もう一方の「Sホテル」では69.55キロで、39.65キロの差があると説明。PホテルがSホテルの構造計算で建設されていれば鉄筋約165トンが減量でき、1824万円余の違いが出ると詳細な計算を紹介。そのうえで「構造計算屋さんを変えるだけで2.6%(のコスト減)なんですよ」などと訴えている。
さらにマンションについても言及し、鉄筋減での差額は4.1%になり、海外の建築資材導入も考えれば「20%ぐらい違ってくる」としている。
一方、この文書を受け取った愛知県のホテル建築主によると、開業前の打ち合わせで、総研のコンサルタントが、設計を担当した平成設計(千代田区、破産申請)の幹部に対して構造設計者の名前を確認し「それなら大丈夫」と話していたという。このホテルの構造計算は姉歯秀次元一級建築士(48)が請け負っており、偽造が確認されて休業している。
内河所長は今月2日の会見で「平成設計が構造計算をどこに発注していたかはまったく知らなかった。(設計で)鉄筋を減らせなどとは言ったことがない」としていたが、総研側が構造設計者の決定にも関与していたことが浮かび上がった形だ。
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