今年最初の映画は、あの名作「風と共に去りぬ」。銀座のルテアトル銀座で見てきました。本編だけで上映時間4時間、途中休憩をはさんで、午前11時から午後3時半まで。たっぷり堪能させていただきました。m(_’_)m
ジョージア州アトランタのタラの大農園を舞台にしたストーリーは紹介不要でしょう。「古き良き南部」が南北戦争で北軍に敗れ崩れ去っていく中で、現実的に逞しく生き抜くスカーレット・オハラの“強さ”は圧倒的。しかし、大農園の淑女らしさを失わなかったメラニーも、時代の激動にたいして、しっかり現実的に対応していっているところも見逃せません。
今回は、原作の出版70周年を記念して、デジタル・ニューマスター版による上映ということですが、上映が始まってびっくりしたのは、その色の美しさ! 画面の縦横比が3:4というのが時代を感じさせるものの、画面だけを見れば、昨日出来上がった作品だといわれてもおかしくない鮮やかな色でした。スカーレットがレット・バトラーに初めて出会うウィルクスの農園での園遊会のシーンも、未亡人となったスカーレットがレットと踊る募金パーティーのシーンも、燃え落ちる建物の前を馬車で通り過ぎるあの有名な場面も、ようやくたどりついたタラの農場で「二度と家族にひもじい思いをさせない」と誓うシーンも、もうあんな場面もこんなシーンも、全部全部、ほんとに新鮮でド迫力!
僕は、これまでテレビ放映をふくめて3度見ていますが、映画を見る前はあんまり覚えてないと思っていたのに、実際に映画が始まると、次はこうなって、その次はこうなって…と、どんどんシーンが浮かび上がってきます。それぐらい覚えていたにもかかわらず、すこしも飽きることもなかったし、4時間があっという間に過ぎてしまいました。エンディングになったとき「あ〜、もう終わっちゃうの?」というのが率直な感想。ほんとに映画の魅力みたいなものに全身たっぷり浸りきった感じがします。こんなものすごい作品を、1930年代にすでに作っていたというのは、ほんとうにオドロキです。
客席は、どちらかというと年配のお客さんが多かったですが、やっぱり昔見たあの映画をもう一度、ということなんでしょう。でも、これまで見たことがないという方も、ぜひお薦めします。
【作品情報】プロデューサー:デイビッド・O・セルズニック/監督:ビクター・フレミング/音楽:マックス・スタイナー/出演:クラーク・ゲーブル(レット・バトラー)、ビビアン・リー(スカーレット・オハラ)、レスリー・ハワード(アシュレー・ウィルス)、オリビア・デ・ハビランド(メラニー・ハミルトン)、ハティ・マクダニエル(マミー=黒人のメイド)/製作:1939年、米/上映時間:3時間58分
※11時からの回でも、途中休憩の時に軽食を販売してくれるので、昼食代わりにはなります。ただし、お一人様1,000円(80円相当の紙パック飲料付き)と、ちょっとお高め。(^^;) “もったいないなぁ”と思う方は、事前に食糧を確保しておかれた方がよいかも知れません。外出券も発行してくれるそうです。今日は雨が降っていたので僕は外へ出ませんでしたが、コンビニに行くこともできます。
年末に観ました。映画は本当に長くは感じなかったです。映画の王道といった印象でよかったです。画面サイズが小さくて少しがっかりでしたが、仕方ないのでしょうね。また、シートの座面にもちょっと馴染めなかった。会場では確かに年配の人が多かったですね。何度も観てきたって感じの方々です。因みに、私はテアトルでこの作品が再演された年に生まれたことが会場にあった上映作品一覧表で判明し、感慨深かったです。
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GAKUさん、こんばんは。
映像の鮮明さは殆ど奇跡ですよね。
仰られる通り、あんなに美しく再生されているとは思いませんでした。
第一部(?)の最後の、
スカーレットの誓いはもの凄い迫力でしたよね。
テンポも良く、長さも殆ど感じさせないので、
終始劇に引き込まれっぱなしでした。
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