ストロー英外相が、イラク駐留英軍の撤退が数カ月以内に開始されるとコメント。
英国軍までもが撤退に向けて具体的に動き始めました。自衛隊の派遣延長は決めたものの、撤退に向けた戦略を持たない日本の無策ぶりとは対照的です。
イラク駐留英軍、数カ月以内に撤退開始も・英外相
【バーレーン=加賀谷和樹】ストロー英外相は7日、訪問先のバグダッドでAFP通信に対し、イラク駐留英軍の撤退が数カ月内に始まる可能性を示した。イラク移行政府のジャファリ首相らと会談後に表明した。陸上自衛隊が活動するイラク南部のムサンナ州も撤退対象の候補だと指摘した。
外相は「英軍駐留規模の段階的な縮小を始めたい」と言明。撤退開始はイラク治安部隊の能力が一定の水準に達することが前提だが、「それは数カ月間の問題だ」と述べた。撤退に取りかかる対象地域は「英軍が管轄する州のうち一つか二つ」と語り、ムサンナ州からの撤退も視野に入ると明らかにした。
英軍は南部を中心に8000人が駐留している。
一方、バグダッドで7日、自動車でイスラム教スンニ派有力者の取材に向かっていた米女性記者が武装集団に襲われ、拉致された。一緒にいたイラク人通訳は殺害された。バグダッドの米大使館は、米女性記者1人が行方不明だと確認した。[NIKKEI NET 2006/01/07 00:06)