今朝のNHKニュースでやってた話。東京、ソウル、北京、上海、台北の5つの都市で比べると「東京の父親が一番子育てに参加していない」というのですが、よく聞いてみると、父親の帰宅時間が全然違う!
北京、上海は午後6時台(さすが社会主義国!)、台北が午後7時台、ソウルは午後8時台だというのでだいぶ遅いなぁと思っていたら、東京の場合は、なんと午後11時台が一番多くて、午後10時以降に帰宅する父親が40%を占めるというのです。
子育て世代のお父ちゃんの4割が、毎晩、午後10時以降に帰宅って、それじゃあ子育てに参加できないのは当たり前。世の社長さん、少子化対策、将来の消費者を増やすために、子育て世代のお父ちゃんは、せめて7時には家に帰してあげましょう。
東京の父親は育児負担せず
[NHKニュース 02/13 04:44]東京に住む父親の子育てへのかかわりは、ソウルや北京など東アジアのほかの大都市と比べて低いことが、民間の教育研究所の調査でわかりました。
この調査は「ベネッセ教育研究開発センター」が去年、東京と韓国のソウル、中国の北京と上海、それに台湾の台北の5つの大都市に住む3歳から6歳までの子どもを持つ保護者を対象に行い、およそ6100人から回答がありました。
この中で、父親が平日に平均して何時ごろ帰宅するか尋ねたところ、最も多かったのは北京と上海が午後6時台、台北は午後7時台、ソウルは午後8時台だったのに対して、東京は午後11時台が最も多く、午後10時以降に帰宅する父親が東京ではおよそ40%を占めました。
また、帰宅した父親が育児にどのくらいかかわっているか尋ねたところ、「子どもといっしょに室内で遊ぶ」は北京が54%で最も高く、台北は48.5%、上海は44.4%、ソウルが41.2%とそれぞれ40%を超えたのに対し、東京は27%でした。
この結果について、調査メンバーの一人で国立教育政策研究所の一見真理子さんは、「東京以外の東アジアの都市は、職場と家が近いうえに共働きが多いので、育児と家事を夫婦で分担していることが背景にあると思う。東京は、母親だけに負担がかかってしまう環境であり、父親が育児に参加しやすい手だてを考えていく必要があるのではないか」と話しています。
それにしても、こういうニュースを「東京の父親は育児負担せず」なんていう見出しで流すNHKの感覚が分かりません…。
で、元になったベネッセの調査報告(速報版)はこちらからどうぞ。
→幼児の生活アンケート・東アジア5都市調査(速報版) – Benesse教育研究開発センター
日本国内分の調査結果については、もう少し詳しい報告が出ています。
→第3回幼児の生活アンケート報告書・国内調査 – Benesse教育研究開発センター