またまた、Winnyを入れた私物パソコンからデータ流出。データの持ち出しも問題だけれども、ウイルス感染したWinnyによるデータ流出事故がこれだけ度々起きているのに、それでもなお、自分のパソコンにWinnyを入れたまま、そこに機密データや顧客情報を保存するという“感覚”が分かりません。
ともかくWinnyを入れたパソコンに、顧客情報や機密データを保存するのは絶対やめるべきです。
顧客情報1400件流出 NTT栃木の社員PCから(朝日新聞)
東京地裁書記官のパソコンから149人の個人情報など流出(NIKKEI NET)
顧客情報1400件流出 NTT栃木の社員PCから
[asahi.com 2006年02月25日10時56分]NTT東日本とNTT西日本は24日、顧客情報1396件(個人807件、法人589件)、両社の社員情報計229件が、インターネット上に流出したと発表した。
ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を入れていた同社の子会社「NTT東日本―栃木」(宇都宮市)社員の私用パソコンが、ウイルスに感染したのが原因。流出したのは、氏名、会社名、住所、電話番号など。情報が流出した個人の顧客は、栃木県を中心とした首都圏だという。
東京地裁書記官のパソコンから149人の個人情報など流出
[NIKKEI NET 2006年2月24日]東京地裁の民事部に所属する40歳代の男性書記官が自宅のパソコンに保存していた競売事件の裁判資料などのデータが、ウイルス感染によってインターネットを通じ外部流出していたことが24日、分かった。事件当事者の住所や氏名など149人分の個人情報が含まれていた。
最高裁は同日、全国の裁判所職員に、業務上の情報を私物パソコンに保存しないことや、既に保存したデータの削除を指示した。
最高裁によると、流出したのは、過去に扱った競売事件の決定文や裁判官とのやり取りを記したメモなど約千件の文書ファイル。書記官は昨年、ファイルを自宅に持ち帰り作業していたが、私物のパソコンがウイルス感染し、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」によって流出したとみられる。
最高裁は、職員がファイルをやむを得ず持ち帰る場合には、パスワードを設定するなど厳重に管理するよう指導していたが、書記官はこうした措置をとっていなかった。東京地裁は書記官の処分を検討している。
MM総研の調べだと、業務用PCにスパイウェア対策ソフトを導入していない(ウイルス対策のみ)という企業が9%もあるとか。業務外で、従業員が怪しげなサイトにアクセスするのもし放題みたいなところも、まだまだ少なくありません。このあたりから、かちっとしないと、まだまだ顧客情報や機密データの流出事故はなくなりませんね。