今日は、昼に仕事をすませたあと、久しぶりに日比谷シャンテシネで、映画「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最後の日々」を見てきました。(なんと、これでようやく、今年2本目)
ナチス・ドイツがスターリングラードの攻防に敗北しようとしていた1943年2月、ミュンヘンの大学で、反ナチスのビラを配布したとして逮捕されたハンス・ショル、ゾフィー・ショルの兄妹。「白バラ」抵抗運動として有名な事件ですが、そのなかで唯一の女性であったゾフィー・ショルを主人公とした作品です。
「白バラ」抵抗運動については、70年代に本を読んで知っていましたが、今回の作品は、90年代になって旧東ドイツで見つかったゲシュタポによるゾフィー・ショルの尋問調書にもとづいて、逮捕されてからわずか5日で処刑されたゾフィーの、取調官モーアとの緊迫したやり取りが描かれています。
最初、自分は無関係だと思わせようとしていたゾフィーが、決定的証拠を見せられて、自らの行為を認めた直後に、トイレに行き、殺されるかもしれないと恐怖から泣き出しそうになるシーンや、ユダヤ人の殺害、精神障害者の子どもたちの殺戮を非難するゾフィーに、モーアが思わず弁解に回る場面、さらに「人民法廷」で死刑を宣告された直後に刑務所で一人になって叫び出すシーン、刑務所にやってきた父母との面会の場面など、感情がこみ上げるのをおさえて見ることができませんでした。
ゾフィー役のユリア・イェンチはもちろん、ゲシュタポの取調官モーア役のアケクサンダー・ヘルトが好演。この人は、「シンドラーのリスト」や「ヒトラー?最期の12日間」にも出演していて、申し訳ないけれど、ナチスの冷徹な官僚役がピッタリです。
公式サイト:白バラの祈り―ゾフィー・ショル、最期の日々
【映画情報】監督:マルク・ローテムント/脚本:フレート・ブライナースドーファ/出演:ユリア・イェンチ(ゾフィー・ショル)、ファビアン・ヒンリヒス(ハンス・ショル)、アレクサンダー・ヘルト(ゲシュタポの取調官モーア)、フロリアン・シュテッター(クリストフ・ブロープスト)、ヨハンナ・ガストドロフ(ゾフィーの牢房での同室者)/ドイツ、2005年
【関連ブログ】
るるる的雑記帳:「白バラの祈り-ゾフィー・ショル、最期の日々」
りょーちんの日記:本日の映画感想『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』
マダムNの「つるの一言」 白バラの祈り
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こんにちは♪
TBありがとうございました。
ナチス関連の映画は必ず見ているのですが、白バラに関するものは初めてでした。
ゾフィーとモーアの息づまる尋問シーンから怒涛の裁判シーン、どの瞬間も濃密で忘れられません。
闘士というタイプでもなかったゾフィーにあんな強さと信念があったとは!
本当に素晴らしい映画でした。
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