沖縄・辺野古沿岸案反対で県民総決起大会に3万5000人

3万5000人が集まった県民総決起大会(5日、宜野湾市海浜公園)=琉球新報

5日、沖縄・米軍普天間基地の名護市辺野古沿岸への移設に反対する県民総決起大会が開かれ、3万5000人が参加しました。

辺野古崎案反対、沖縄で県民総決起大会 3万5千人参加(朝日新聞)

辺野古崎案反対、沖縄で県民総決起大会 3万5千人参加
[asahi.com 2006年03月05日20時52分]

 米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古崎への移設に反対する県民総決起大会が5日、同県宜野湾市の市海浜公園であった。主催者発表で約3万5000人が参加。辺野古崎案反対は「県民の確固たる総意」とし、地元の頭越しに決められた移設案への反対を決議した。一方、県政与党の自民、公明両党が政治路線の違いから参加せず、稲嶺恵一知事も出席を見送ったため、「島ぐるみ」の大会にはならなかった。
 大会は沖縄社会大衆、社民、共産、民主各党や労働組合、市民団体など18団体でつくる実行委員会が主催。参加者数は、沖縄国際大への米軍ヘリ墜落事故に抗議して04年9月に開かれた大会(約3万人)を上回り、95年の米兵による少女暴行事件を機に開催された県民総決起大会以降、基地に抗議する集会としては最大規模になった。
 大会では、実行委共同代表の山内徳信・元県出納長(71)が「この大会で沖縄のマグマが大きく動き始めたことを、日本政府は知るべきだ」とあいさつした。会場には色とりどりののぼりや旗が並び、「基地は県外へ」などと書いたパネルを掲げる参加者も大勢いた。
 地元代表として壇上に立った「ヘリ基地いらない二見以北10区の会」の共同代表、渡具知智佳子さん(44)=名護市瀬嵩=は「私たちの住む地域は新基地の滑走路の延長線上。完成すれば、騒音や墜落といった恐怖にさいなまれる」と訴えた。
 広大な駐機場が計画されている辺野古崎北東の大浦湾で操業する名護漁協汀間(てぃーま)支部の勢頭弘敏支部長(56)も「(基地計画地の)沿岸は藻場が発達し、あらゆる魚の産卵場所。日米政府が合意した最悪の案に強く抗議する」と力を込めた。
 航空機の飛行経路下にあたる宜野座村松田地区からは約60人がバス2台で駆けつけた。当真嗣信区長(43)は「基地は危険を持ってくるだけ。大会でその思いが県全体に広がっていると感じた。県民全体の力で計画を阻止したい」と話した

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