ウイルスに感染したWinnyによるデータ流出が止まらない警察ですが、今日、沓掛哲男国家公安委員長が全国の警察官・警察職員の使用するパソコンの約4割が私物であることを認めました。
私物パソコンの中に蓄積される犯罪記録…。この段階で、すでにデータ流出ですねぇ。問題はWinnyの削除だけではすまないはずです。
愛媛県警でもウィニーで情報流出、捜査員パソコンから(読売新聞)
警察の私物パソコン4割 ウィニー削除など指示へ(中国新聞)
愛媛県警でもウィニーで情報流出、捜査員パソコンから
[2006年03月07日 読売新聞]◆殺人事件資料など
ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」の暴露ウイルスが原因で、愛媛県警の捜査員の個人パソコンから、捜査資料や経費関係書類などが、インターネット上に、多数流出していることがわかり、県警は7日、内部調査を始めた。捜査資料については、殺人事件の関係文書のほか、被害者名など個人情報も含まれているという。県警監察官室は、流出の経緯や規模などの把握を急ぐ。
同県警によると、流出したのは、2004年2月以前に作成された文書ファイル。県警の書式に沿って作成され、内部でしか知り得ない情報もある。複数の警察署管内で発生した捜査1課が担当する殺人事件などの文書が含まれ、被害者名なども記載されているという。
県警は、文書の内容から業務で使わなくなった捜査1課員の私物パソコンに、消去されずに残っていた文書がウイルスに感染して流出したとみている。
県警は2004年3月、パソコンに関する管理制度を設け、業務に使う私物パソコンは登録制にし、ウィニーなどのソフトのインストールと庁舎外への持ち出しを禁止した。今回流出したデータは、管理制度のない当時のものだった。
警察の資料を巡っては、岡山県警倉敷署員の私物パソコンから約1500人の個人情報を含む捜査資料が流出するなど、京都、広島など、これまで7道府県警の流出が発覚している。
警察の私物パソコン4割 ウィニー削除など指示へ
[中国新聞 First upload: 3月7日11時45分]岡山県警巡査長のパソコンから大量の捜査資料がインターネット上に流出した問題に絡み、沓掛哲男国家公安委員長は7日の閣議後会見で、全国の警察官や警察職員の約4割が私物のパソコンを使用していることを明らかにした。
沓掛委員長は「本当は全部公的なものにできればいいが、財政上の理由もあり、私物のパソコンを公務に使用せざるを得ない」と述べた。
警察庁は今回の事態を受け、職場で使うパソコンの管理徹底や、捜査資料流出の原因となった「ウィニー」のようなファイル交換ソフトを削除させるなどの緊急措置を取るよう、近く各都道府県警に指示する方針という。