いまどきウイルス対策ソフトなしとは…

愛媛県警本部の警部の自宅のパソコンから捜査情報が流出した事件で、この警部のパソコンにはウイルス対策ソフトがインストールされていなかったことが明らかに。

ウイルスチェックなしにWinnyを使うとは、あまりに無謀だ…。

<愛媛県警情報流出>パソコンにウイルス対策ソフトなし(毎日新聞)

<愛媛県警情報流出>パソコンにウイルス対策ソフトなし
[毎日新聞 3月8日15時8分更新]

 愛媛県警の警部の私有パソコンから大量の個人情報を含む捜査資料がインターネット上に流出した問題で、流出元になった警部のパソコンにはウイルス対策ソフトがインストールされていなかったことが同県警の調べで分かった。
 問題になっているファイル交換ソフト「winny(ウィニー)」への対策ソフト導入で、感染を完全に防げるとは言い切れないが、県警は捜査資料を取り扱うパソコンがウイルスに無防備だったことを深刻に受け止め、職員の使うすべてのパソコンについて緊急点検を始めた。
 警部のパソコンは自宅のデスクトップ型のもので、捜査資料などを持ち帰り、自宅で作業していたという。県警は職員の1400台の私有のパソコンに所属長の承認を条件に捜査資料作成などの公用に使うことを認めているが、このパソコンは未承認で、県警の内規に触れる可能性が高い。
 県警は公用に使用するパソコンを対象にウィニーを使用していないかどうかのチェックを定期的にしていたが、このパソコンはチェックを受けていなかった。
 県警は職員に対し、公用にパソコンを使う場合、ウイルス対策ソフトを自己負担で購入、インストールしたうえで、「(頻繁に)最新版に更新するように」という指示をしていた。ソフトの種類や更新の頻度などは事実上、職員任せだった。
 県警は捜査1課、監察官室の約30人態勢で流出した情報の特定作業などを進めている。同時に職員らの私有まで含めたパソコン使用の実態について、緊急の聞き取り調査を始めた。
 さらに、県警は8日から約2800人の全職員を対象に公用・私用の全パソコンについてウィニーがインストールされていないかのチェックを始めた。対象は、約600台の公用パソコン、約1600台の公用使用の承認を受けた私用パソコンに加え、業務に使用しない完全な私用パソコンも含む。

ほかにも、これだけWinnyのウイルス感染によるデータ流出事件が…。NTTは先月もデータ流出事件を起こしたばかり。前の事件がNTT東で、こんどはNTT西だけれど、「他人のふり見て、我がふり直せ」とはよく言ったもんです。(^_^;)

<ウィニー>顧客情報と73社の企業情報流出 NTT東西(毎日新聞)
約8000人分の個人情報が流出=ウィニーで?住友生命(時事通信)
患者情報2800人分流出 富山市の民間病院(共同通信)
簡保の営業資料など流出=117件、ウィニーでネットに?兵庫(時事通信)

<ウィニー>顧客情報と73社の企業情報流出 NTT東西
[毎日新聞 3月8日12時11分更新]

 NTT東日本、西日本両社は8日、全国の顧客164人の個人情報と73社の企業情報がインターネット上に流出したと発表した。ファイル交換ソフト「ウィニー」を使用していたNTT西日本社員が自宅に持ち帰ったパソコンを通じて流出した。
 情報は氏名(社名)、住所、電話番号、メールアドレスなどを含む。今月1日に一般の顧客からの指摘を受け、社内調査をした結果、判明した。
 流出したのはNTT分割前で1社体制だった98年にADSL(非対称デジタル加入者線)事業関連と、分割後の04年のNTT西日本管内の販売促進事業関連でそれぞれ使われた顧客データ。
 このほか、ウィニーを通じてNTTグループ社員約2000人分の氏名、所属組織、役職、社内で使うメールアドレスと電話番号も流出しており、詳細を確認している。

約8000人分の個人情報が流出=ウィニーで?住友生命
[時事通信 3月8日13時1分更新]

 住友生命保険は8日、社員の私物のパソコンがウイルスに感染し、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介して、同社の職員録の一部や米国の取引先企業の担当者名など合計約8000人分の個人情報がインターネットに流出したと発表した。流出情報には、取引先の会社所在地や担当者の電話番号など連絡先が含まれていた。
 昨年3月まで米国の不動産投資子会社に出向していた社員が、私物のパソコンに取引先情報を記録。今年2月中旬ウイルスに感染し、消去していなかった1326人分の情報が流出した。また、6678人分の住友生命と子会社の職員録も同時に漏れた。職員録には、名前と部署が記されていた。

患者情報2800人分流出 富山市の民間病院
[共同通信 3月8日13時7分更新]

 富山市の民間病院で1997?2004年に手術を受けた患者の氏名や年齢などの個人情報約2800人分が、男性職員の私物パソコンからインターネット上に流出していたことが8日、分かった。
 病院によると、流出したほかの情報は、患者の生年月日、手術の部位や手術方法など。
 手術データの管理は男性職員が担当。04年12月下旬、自宅でデータを整理するため病院のパソコンからデータをフロッピーに移し、私物パソコンにデータを移しかえた際にウイルスに感染したらしい。私物パソコンはファイル交換ソフト「ウィニー」を使用していたという。

簡保の営業資料など流出=117件、ウィニーでネットに?兵庫
[時事通信 3月4日0時0分更新]

 日本郵政公社近畿支社は3日、姫路南郵便局(兵庫県姫路市)の男性職員が作成した営業用の内部資料など117件がインターネット上に流出したと発表した。職員のパソコンがウイルスに感染し、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じて流出したとみられる。内閣官房情報セキュリティセンターが1日に気付き、同支社に通報した。

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