今週の「九条の会」関係のニュースをインターネットから拾いました。
- 「山宣」に反戦の誓い新た 宇治で墓前祭(京都新聞 3/5)
- 九条の会アピールに賛同 「京都医療人の会」設立(京都新聞 3/5)
- 「九条の会中川」発足(伊那毎日新聞 3/2)
- こまえ9条の会が講演会(k-press news: 3/2)
- 「うまい酒には平和が欠かせぬ」 酒のラベルに9条の条文(朝日新聞 3/1)
「山宣」に反戦の誓い新た 宇治で墓前祭
[京都新聞 2006年3月5日]宇治に育ち、戦前に反戦を訴えて暗殺された山本宣治をしのぶ墓前祭が命日の5日、京都府宇治市宇治の善法墓地で行われた。長野県や愛知県からの参加者も含め約280人が反戦の誓いを新たにした。同祭終了後には、「九条の会」呼びかけ人で哲学者の鶴見俊輔さんの記念講演会が開かれた。
宇城久地区労や宇治山宣会などの実行委員会が毎年開催している。
参加者らは、最初に黙とうをした後、労働歌を合唱。馬庭健司実行委員長は献花の後のあいさつで、「山宣が主張し、日本人民が打ち立てた平和憲法、不戦という科学を守り続けなければならない」と訴えた。関係者の弔辞の後、平和と民主主義を進めるための「誓いの言葉」を確認した。
また、同祭の後、宇治公民館で鶴見俊輔さんが講演した。山宣の生い立ちや31歳で京大を卒業したことに触れ、「早く早くという風潮の中、ゆっくりと成長し、生活の中から知識を得た」と指摘。「殺されなかったら、どういう人間になっていたか、考えることがわれわれの責任」と話し、「好むにせよ、好まざるにせよ、やがては来る、その日のために」という山宣の言葉で締めくくった。
九条の会アピールに賛同 「京都医療人の会」設立
[京都新聞 2006年3月5日]哲学者の梅原猛氏らが憲法九条を守ろうと立ち上げた「九条の会」に共鳴し、京都府内の医療関係者らが5日、「九条の会アピールを支持する京都医療人の会」を設立、京都市下京区のホテルでレセプションを開いた。
府保険医協会を中心に、府内の医療機関などに勤める約150人が参加。梅原氏や作家の大江健三郎氏らが2004年6月に表明した「九条の会アピール」に賛同し、地域で九条の大切さを訴えようと立ち上げた。
レセプションでは、発起人代表の木村敏之・府保険医協会理事長が「国民の命を守る立場から九条改正を阻止したい」とあいさつ。続いて「九条の会」に賛同する作詞家の湯川れい子氏が講演し、「高齢化で福祉費がふくらむ今の日本に、再軍備が必要かどうかは考えれば分かる」と改正を目指す動きに疑問を投げかけた。
「九条の会中川」発足 賛同者120人
[伊那毎日新聞 2006/3/2]平和を希求し、憲法九条を激動する世界に輝かそうと、村民有志による「九条の会中川」が28日夜、賛同者120人中50人が出席し発足した。
片桐区民会館で開いた開いた発足式で、呼び掛け人代表の荒井●さんが「本土では平和を謳歌しているが、沖縄では米軍基地が島の45%を占めている」とし「日本国憲法第九条を守るために活動しよう」と会の趣旨に触れてあいさつ。
会では名称を「九条の会中川」とし、目的に「憲法第九条を守るために立場の違いを超えて活動する」-を掲げ、構成は賛同する全ての個人、財政は募金で運営する-など「申し合わせ事項」を確認した。
この後、宮下与兵衛さん(辰野高校教諭)が「平和憲法はどう変えられようとしているのか、日本を戦争を,する,国にしないために」と題して記念講演した。
この中で、宮下さんは、昨年10月自民党が示した新憲法草案に触れながら「憲法は権力に対して戦う民衆の武器。自衛隊の発足から海外派遣、有事法制など、アメリカの要請で、戦争のできる体制を進めてきた」と指摘「自衛隊を軍隊とし、アメリカの戦争に参戦できる集団的自衛権を認めるように改憲するのでは」と危機感を募らせ、憲法擁護を訴えた。
同会は昨年6月、日本婦人の会中川支部が憲法を学ぶ中で、憲法九条を守るために、「九条の会」を発足しようと「世界に輝け日本国憲法」をスローガンに賛同者を募り、9日現在120人になった。昨年末、「憲法九条を守ろう」などと書かれた立看板5基を制作、国道沿いなどに設置した。
こまえ9条の会が講演会
[k-press 2006/03/02]自民党が新憲法草案を提出するなど憲法を変える動きが盛んになるなか、狛江市の2つの市民団体が3月4日午後2時から市民センターで講演会「憲法と私たちの暮らし?憲法って何? 憲法が変わるとどうなるの?」を催す。
憲法を守る活動を地域で行おうと昨年10月に発足した「こまえ九条の会」が発足集会後の初の集会として「平和憲法を広める狛江連絡会」と共催する。講師は、市民のために働く法律家の育成を目ざし全国各地で講演や研修会を催す「法学館伊藤塾」の伊藤真塾長。
集会では、こまえ九条の会の発起人のひとり金光巌夫さんがあいさつ、憲法についての著書を多数著す伊藤さんが憲法について暮らしに即したわかりやすい講演を行う。その後、参加者と同会の今後の進め方などについて意見交換する。
同会は、昨年12月から毎月9日と19日を行動日として、2004年7月に「憲法九条を国の指針に」と呼びかけ「九条の会」を立ち上げた作家の大江健三郎さん、小田実さんら9人の知識人が出したとアピール文の賛同者集めの署名活動を小田急線狛江駅で行っている。
「うまい酒には平和が欠かせぬ」 酒のラベルに9条の条文
2006年03月01日憲法9条の条文をラベルに記した純米酒「九条酒」が1日、岡山県真庭市の御前酒蔵元辻本店(ごぜんしゅくらもとつじほんてん)から発売される。
終戦直後、醸造用アルコールなどで水増しされた日本酒が出回った。苦い思い出から、「うまい酒には平和が欠かせない」と、「岡山県九条の会」が発案した。
会がこだわったのは2本セットでの販売。9条の柱も「戦争放棄」と「戦力不保持」の2本というのが理由で「どちらが欠けてもなりたちません」。セットで3300円。