3・19集会のあと、銀座パレードを我慢してぬけだしたのは、久しぶりの東京フィルハーモニーのコンサートにいくためでした。
プログラムは、以下の通り。
- シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D.417 “悲劇的”
- ホフマイスター:ヴィオラ協奏曲 ニ長調
- — 休憩 —
- チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74 “悲愴”
指揮は、ヴィオラ奏者でもあるユーリー・バシュメット。1曲目が「悲劇的」で3曲目が「悲愴」と、ちょいと暗めのプログラムですが、2曲目では、指揮者のバシュメット自身がヴィオラ・ソロをするという、いわゆる“弾き振り”を楽しませていただきました。
バシュメットは、すらっと長身のイケメン指揮者。3曲とも、オケのチューニングが終わって会場が暗くなっても、なかなかご本人が登場しない…。ちょっと会場がざわつき始めた頃に、長髪をなびかせて颯爽と登場します。1曲目、3曲目も、演奏は、全体として“甘め”。どちらかというと、いわゆる“通を唸らせる名演奏”というよりは、リラックスして誰もが楽しめるコンサート、という感じでした。
2曲目の後には、アンコールで、J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番の“サラバンド”のおまけ付。この人の演奏っぷりを聴いていると、ホフマイスターのような古典派よりも、現代曲の方がおもしろいのではないかと思ったりしました。
ところで、この日の座席は、オーチャードホールの3階の前から2列目のほぼセンター。以前、某外国オケの演奏会で3階最後列で聴いたときは、全然“音も聞こえず姿も見えず”でしたが、今回はなかなか良く音も聞こえ、十分楽しめました。それでB席。ということで、オーチャード3階席は、意外と穴場かも知れません。
【演奏会情報】指揮・ヴィオラ:ユーリー・バシュメット/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団/会場:オーチャードホール/開演:3月19日(日) 午後3時?