会長・事務局長の「解任」騒動でゴタゴタの続く「新しい歴史教科書をつくる会」ですが、28日に理事会を開き、解任された八木秀次前会長を副会長に選出。「会長補佐」なる肩書きで超法規的復権を遂げていた藤岡信勝前副会長は、「会長補佐」を解かれ、ふたたび「失職」しました。
どうやら、「日本会議」筋による巻き返しが功を奏したようで、夏には、八木会長体制に復帰。宮崎正治事務局長も復職するらしい。何にしても、面妖な組織です。
つくる会、八木氏を副会長に選任 夏までに会長に復帰へ(産経新聞)
つくる会、八木氏を副会長に選任 夏までに会長に復帰へ
[SankeiWeb 03/28 21:53]新しい歴史教科書をつくる会は28日の理事会で、会長を解任されていた八木秀次理事を副会長に選任した。7月の総会までに会長に復帰するとみられる。同会の内紛は事実上の原状回復で収束に向かうことになった。
つくる会は先月27日、無許可で中国を訪問したことなどを理由に会長だった八木氏と事務局長だった宮崎正治氏を解任。種子島経氏を会長に選任していた。副会長だった藤岡信勝氏も執行部の責任を取って解任されたが、2日後に「会長補佐」に就任していた。
しかし、地方支部や支援団体から疑問の声が相次いだことなどから再考を決めた。藤岡氏は会長補佐の職を解かれた。種子島会長は組織の再編などを進めた後、7月に予定されている総会までに八木氏に引き継ぐとみられる。宮崎氏の事務局復帰も検討されている。
理事会では西尾幹二元会長の影響力を排除することも確認された。種子島会長は「会員の意見を聴いたところ、八木待望論が圧倒的だ。内紛はピンチだったが、『創業者の時代』から第2ステージに飛躍するチャンスにしたい」と話している。
平成18(2006)年3月29日(水)
第88回理事会報告 7月総会に向け理事会一丸の取り組みを確認
八木秀次理事が副会長に就任「つくる会」は3月28日(火)、第88回理事会を開催し、種子島会長から次期総会に向けて取り組むべき基本的方針が提案され、十分な審議を経て決定されました。また、同日付けをもって八木秀次理事が副会長に就任し、種子島会長とともに方針の具体化に向けて取り組むことも併せて決定されました。この決定は、3月11・12日に開催された「第4回評議会及び全国支部長会議(合同会議)」での各代表の意見や広く会員の意向を反映したものです。
決定された基本的方針の概要は次のとおりです。(1)法務、財務、人事、教科書制度・採択制度研究について担当理事を任命し、それぞれのプロジェクトとして早急に取り組む。さらにブロック担当理事を任命し、支部の採択活動の支援に当たる。
(2)会長、副会長に担当理事を加えた執行部会を隔週開催し総会に向けた方針の具体化に取り組む。
(3)執行部会で検討された内容は4月、5月、6月の理事会で逐次決定し、総会に向けた方針とする。
(4)次期総会は、7月2日(日)に東京で開催する。
(5)総会に向けた人事案件などについては6月の理事会で決定し、総会に提案する以前に評議会に諮ることとする。なお、評議会は欠員補充等の人事を早急にはかり、体制を強化する。
(6)前記方針を実現するために、種子島会長を中心に理事会が一丸となって取り組む。
(7)前期方針の決定をみたので、藤岡、福地両理事に緊急に要請した会長補佐の任を本日をもって解く。両理事のご尽力に感謝する。
※教科書が教えない日本語
【面妖】 不思議なこと。奇妙なこと。(岩波書店「広辞苑」CD-ROM版)