東京都教育委員会が、今年の卒業式で「君が代」斉唱時に起立しなかったとして33人を処分。
被処分者のみなさんに敬意を表し、心から応援します。首相の靖国参拝は「心の問題」だとして強行される一方で、「君が代」「日の丸」にたいして1人ひとりが意志表示をする「心の自由(思想・信条の自由)」は、通達や業務命令によって処分の対象とされる――。こんな“石が流れて木の葉が沈む”状況は絶対に許されません。
君が代不起立で33人処分 3月の卒業式で都教委
[山陽新聞 3月31日19時31分]東京都教育委員会は31日、3月に行われた都立高校や養護学校、小中学校の卒業式で、校長の職務命令に従わず、君が代斉唱時に起立しなかったなどとして教職員33人を懲戒処分にした。
都教委によると、停職3月と同1月がそれぞれ1人、10人が減給、21人が戒告。停職、減給の12人は昨春の卒業式や入学式などでも起立せず処分を受けていた。戒告のうち20人は今回初めて起立しなかった。
内訳は高校が28人、小学校が2人、中学校、ろう学校、養護学校が各1人。高校の1人はピアノの伴奏を拒否して戒告処分を受けた。
都教委は2003年10月、教職員は日の丸に向かって起立し、君が代を斉唱するよう通達を出した。通達以降、延べ約300人が減給や戒告などの処分を受けている。
※教科書が教えない日本語
【石が流れて木の葉が沈む】 物事が道理と逆であることのたとえ。(三省堂「大辞林」CD-ROM版)
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