都合の悪い情報は隠してました

イラク・フセイン政権の「生物兵器製造施設」とされたトレーラーについて、ブッシュ政権が「生物兵器とは関係ない」とする専門家の報告を無視していたと、ワシントン・ポスト紙が報道。

問題のトレーラーが生物兵器とは無関係だったことは、イラク戦争後、確認されたもの。国連の場でこのトレーラーの写真をかざして生物化学兵器製造装置だと報告したパウエル国務長官(当時)も、「人生の汚点」と反省の弁を述べたものです。

米大統領ら無関係施設を生物兵器用と強弁…Wポスト紙(読売新聞)

米大統領ら無関係施設を生物兵器用と強弁…Wポスト紙
[2006年4月13日19時8分 読売新聞]

 【ワシントン=五十嵐文】12日付の米紙ワシントン・ポストは、イラクのフセイン政権が開発した生物兵器の移動式製造施設とされたトレーラー2台について、ブッシュ米大統領らが「生物兵器とは関係ない」と専門家から報告を受けた後も、イラクの大量破壊兵器開発を裏付ける証拠と主張し続けていた、と報じた。
 同紙によると、米国防情報局(DIA)がイラクに派遣した専門家チームは2003年5月27日、トレーラーは「兵器製造用ではない」とする分析結果を米政府に提出した。
 しかし、大統領は2日後の29日、「大量破壊兵器が見つかった」と発言。その後も約1年にわたり、チェイニー副大統領やパウエル国務長官(当時)ら政府高官が同様の発言を繰り返していた、と指摘した。
 ホワイトハウスのマクレラン報道官は12日、「あたかも大統領が真実でないのを知りながら発言していたかのような印象を与える。無責任な報道だ」と批判。大統領の発言は「トレーラーは兵器製造用」としたDIAと中央情報局(CIA)の報告に基づいたもので、意図的な情報操作だったとの見方を否定した。
 当時のDIA、CIAの報告は、大統領によって設置された米独立調査団が2005年3月、誤りだったと結論づけていた。

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