今週の「九条の会」(4月16日まで)

今週の各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースからピックアップしました。「九条の会」のメールマガジンでも、各地の活動紹介が始まっています。

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米軍給油機移駐 鹿屋市長「反対変えず」
福岡防衛施設局 合意内容を説明
[南日本新聞 2006 04/16 07:39]

 在日米軍再編をめぐり、米軍普天間飛行場(沖縄県)のKC130空中給油機を海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)と米軍岩国基地(山口県)に分散移駐することで日米両政府が大筋合意したのを受け、福岡防衛施設局は15日、鹿屋市と鹿児島県に合意内容を電話で説明した。近く市と県を訪れ、正式に説明する。同市の山下栄市長は「反対の姿勢は変わらない」と強調した。
 同市と県によると、福岡防衛施設局は「空中給油機は岩国基地に移駐する。ただし、ローテーションで鹿屋基地やグアムに展開する」などと説明したという。普天間に12機ある空中給油機部隊の拠点は岩国基地とした上で、訓練や整備にローテーション運用する中で鹿屋基地、グアムを使用する内容とみられる。
 山下市長は市役所で記者会見。「地元の総意として何度も容認できないと言ってきたのに非常に残念」とし、報道先行で合意が伝えられたことに対し「地域をないがしろにしたやり方」と国の姿勢を批判した。
 移駐による経済効果については「具体的な中身が分からない中では踏み込んで評価できる状況ではない」と明言を避けた。今後の対応は、「国からの説明を受けて地域に与える影響を検証する。市議会などから意見を聞いた上で考えたい」と話した。

■詳細な説明聞き判断/伊藤知事

 米軍空中給油機部隊の鹿屋移駐について、福岡防衛施設局から鹿児島県に電話で説明があったのを受け、伊藤祐一郎県知事は15日、コメントを出した。
 「ローテーションで鹿屋基地に展開するとしているが、その具体的内容は今のところ明らかではない。地元鹿屋市の理解なくしては進めてはならない問題であり、国からの詳細な説明を聞いて判断する必要があると考えている」としている。
 県は、同局の説明に対し、鹿屋移駐の詳細な内容について質問したが、「分からない」との回答だったという。

■2市民団体が緊急反対声明

 米軍普天間飛行場(沖縄県)の空中給油機移駐問題で、鹿屋市の市民団体「反戦・反核・平和運動をすすめる大隅市民の会」(上山陸三代表)と「九条の会・おおすみ」(堂園誠一代表)は15日、海上自衛隊鹿屋航空基地への分散移駐案に反対する緊急声明を発表した。16日に首相、外相、防衛庁長官あてにFAXするという。
 声明は「地元住民の反対意見を無視した政府上層部による決定は、民主政治と地方自治を踏みにじる強権」と批判。「騒音を倍加させ、万一の事故の際には住民に多大の危険をもたらす恐れがある。経済効果より住民の命を尊重してもらいたい」などと主張している。

県内の弁護士有志が九条の会結成 22日に徳島市内で結成集会
[徳島新聞 04月12日 20時42分]

 徳島弁護士会に所属する有志30人が「徳島弁護士9条の会」を結成する。四国の弁護士による九条の会結成は初めて。憲法改正への流れが強まる中、戦争放棄をうたった九条の意義や大切さをアピールするのが狙い。22日午後6時半から徳島市内の県青少年センターで結成集会を開く。
 12日に県庁で行った会見で、代表世話人の大西聡弁護士らは「日本国憲法の最大の特色は、戦力不保持と交戦権否認を定めた九条二項にあり、これが削除されれば憲法でなくなる。今回の改正の流れは憲法の本質を変えてしまいかねないもので、国民生活に重大な影響を及ぼす第一歩になるとの危機感を持っている」と訴えた。

地上戦の地から護憲訴え 「大学人九条の会沖縄」発足
[琉球新報 2006/4/11 10:02]

 憲法九条の重要性を訴える「大学人九条の会沖縄」の高良鉄美代表(右から3人目)ほかメンバーら=10日午後、県庁 憲法九条の重要性を訴える県内の大学教授ら22人による「大学人九条の会沖縄」が9日発足し、代表の高良鉄美・琉球大学法科大学院教授らメンバー6人が10日、県庁で会見した。
 会見で高良教授は「今年は憲法公布60年を迎えるが、改憲が政治日程に上がっている。地上戦が行われた沖縄は九条の問題が集約された場所。この時期に沖縄で九条を考えることの意義を訴えたい」と九条の重要性を強調した。
 呼び掛け人の1人で、90歳の原喜美・沖縄キリスト教短期大学元学長は「私は九条のなかった戦前を生きたが、非常に恐ろしかった。九条ができて『もう戦争をしなくていい』と喜んだ。その九条を捨てるという人が増えていることは理解できない」と改憲論を批判した。
 同会は沖縄女性九条の会と共催で22日午後1時半から、沖縄国際大学で発足記念シンポジウム「改憲論とオキナワ|憲法九条をまもるために―」を開く。会のメンバーがそれぞれの分野から九条をめぐる問題について報告する。高良教授は「活動を継続し、あらゆる学問分野から『九条が無くなったら大変だ』ということを提起していきたい」と話している。シンポジウムの問い合わせは高良研究室。

憲法9条の大切さを認識 松山で講演会
[愛媛新聞 2006/04/10(月)]

 講演会「憲法9条を考える」が9日、松山市湯の山8丁目の湯の山コミュニティホールで開かれた。松山大法学部の田村譲教授(63)が戦争をテーマにした映画などを交えながら講演。近くの住民ら25人が憲法9条の大切さを再認識した。湯の山「9条の会」準備会主催。
 講演会では、田村教授が戦争映画などを通じて戦争の悲惨さや平和憲法がどのようにしてできたかについて紹介した。

憲法9条:「足利・九条の会」、きょう発会/栃木
[毎日新聞 2006年4月9日]

 憲法9条の堅持を訴える「足利・九条の会」の発会式が9日、足利市朝倉町の同市民プラザ小ホールで開かれる。
 作家の井上ひさしさん、大江健三郎さん、哲学者の梅原猛さんらが04年6月、「九条の会」として、改憲阻止、護憲勢力の連帯を訴えるアピールを発表したのを受け、同市でも市民有志が昨年9月から準備会を重ねてきた。
 発会式は、準備会メンバーら100人が呼び掛け人となり、実行委員会(采澤良浩委員長)が主催。約200人の参加を見込んでいる。式は午後1時半から。大会アピールの採択やフォークシンガー、笠木透さんのコンサートも予定している。【太田穣】

ひらかた九条の会:憲法守る1点で協力、枚方で発足 来月3日にイラク講演会/大阪
[毎日新聞 2006年4月9日]

 市民団体「ひらかた九条の会」の呼びかけ人会議が8日、枚方市内であり、弁護士や名誉教授、主婦ら約40人が参加して同会を設立した。フリージャーナリストの西谷文和さんのイラク講演会を5月3日午後2時、同市新町2のメセナひらかたで開くことを決めた。
 「九条の会」は作家の大江健三郎さんら9人が04年に結成。以降、各地域や団体などに九条の会が広がっている。ひらかた九条の会も「憲法を守る1点で手をつなぎ、改憲を阻む」ため、党派を超え、個人として活動する。
 この日は「若い人に憲法の大切さを理解してほしい」「スワヒリ語で子どもを意味する『トット』と、9条を愛するという意味をかけて『とっと 9 Love(クラブ)』を母親の有志で作ったので、子どもと一緒に9条について考えたい」などの意見が出た。
 この後、戸谷茂樹弁護士が「国民投票法とは?」をテーマに講演し、「今の案では(予想投票の公表禁止など)メディア規制があり、問題だ」などと述べた。
 ひらかた九条の会に関する問い合わせは、事務局の疋田税理士事務所(072・805・5252)。【村瀬達男】

児童文学作家が憲法公開講座
▽「ズッコケ三人組平和を語る」
[中国新聞 ’06/4/9]

 児童文学作家で九条の会山口呼び掛け人の那須正幹さん(63)=防府市=が八日、広島市西区であった憲法公開講座で、「ズッコケ三人組平和を語る」と題して憲法改正の危険性などを語った。講座は広島中央保健生活協同組合(吉富啓一郎理事長)が主催した。
 人気シリーズの「ズッコケ三人組」で知られる那須さんは、広島市での自らの被爆体験などを絡めながら話した。
 自民党の新憲法草案について、交戦権の容認や公の利益・秩序の維持がうたわれている点などを問題視。交戦権を認めれば「われわれが築いてきた国際的信用は崩れ、アジアの緊張は高まる。貿易で成り立っている日本は立ちゆかなくなる」と指摘。「公益に反するとの理由で国の意向に反する意見を述べることもできなくなる」と危惧(きぐ)を示した。(伊東雅之)

「マスコミ九条の会」21日に発足記念講演 神戸
[神戸新聞 2006/04/05]

 憲法をめぐる報道について考えることで「九条」を守る機運を高めていこうと、兵庫県内の新聞社やテレビ、ラジオ局などマスコミ業界のOBらが二十一日、「マスコミ兵庫 九条の会」を発足させる。
 作家大江健三郎氏ら文化人が立ち上げた「九条の会」に賛同する三十二人が呼び掛け人。「戦争遂行への協力者となったかつての過ちを二度と繰り返さないよう、マスコミ現場の人たちと市民が手を携えて憲法報道を見つめていく」ことを目的に掲げた。
 発足当日は神戸市立勤労会館(同市中央区雲井通五)二階多目的ホールで、ジャーナリズム論などが専門の桂敬一・立正大教授が「マスメディアと憲法九条」をテーマに記念講演する。午後六時-八時半。資料代五百円が必要。同会準備会事務局(寺尾さん)

21世紀を考える会:市民講座100回目、23日「憲法9条改悪」で記念講演/福岡
[毎日新聞 2006年4月5日]

◇延べ3600人が受講

 改憲阻止を求める「九条の会」に賛同する「21世紀を考える会」(中央区)が97年から開いている市民講座が、今月で100回を迎える。23日午後2時から中央区舞鶴2のあいれふ9階大研修室で開かれ、護憲運動に取り組む福岡大学名誉教授の石村善治さんが「戦争への道?憲法9条改悪」の演題で記念講演する。無料。
 長崎の造船所で戦中を過ごした九州大学名誉教授で物理学者の森茂康さん(80)が中心になり、憲法問題の専門家や市民運動家らを講師に迎え、講座を重ねてきた。受講者は延べ3600人を超えるという。
 森さんは「安全で平和な生活を送るためには、市民1人1人の認識と理解が不可欠。平和憲法が出来た時の喜びをこれからも伝えていきたい」と話している。【坂口紀美子】〔福岡都市圏版〕

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