沖縄の米軍海兵隊のグアム移転経費について、日本負担が60億9000万ドルで合意したばかりですが、米国防副次官が記者会見し、在日米軍再編の経費全体では日本が260億ドル(2兆9800億円)になるとの試算を公表。米側負担は、海兵隊グアム移転にかかわる40億ドルのみ。
基地再編は2012年までに完了するとの予定なので、1年あたりでは約5000億円。これは、現在の「思いやり予算」(2006年度、2326億円)の2倍以上にのぼる額です。
在日米軍再編 日本負担 計260億ドル 米側試算 米は40億ドルのみ(西日本新聞)
在日米軍再編 日本負担 計260億ドル 米側試算 米は40億ドルのみ
[2006/04/26付 西日本新聞夕刊]【ワシントン25日青木忠興】ローレス米国防副次官は25日、国防総省で記者会見し、在日米軍再編に伴う経費の全体額は約300億ドルに上り、日本側が在沖縄米海兵隊のグアム移転に伴う分担を含め総額260億ドル(約2兆9900億円)を負担するとの試算を明らかにした。米側の負担は海兵隊移転経費の一部、約40億ドルにとどまるとの見通しも示した。
米側の交渉責任者である国防副次官が経費全体の見通しを明らかにしたのは初めて。また、現在行われている事務レベルの交渉がまとまった場合、「外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)」を来週にも開催し、最終合意をめざす考えを表明した。
国防副次官は「日本における米軍再編に必要な一般的経費を合理的に試算すれば約200億ドルになる」と述べた。日米両政府は23日の防衛首脳会談で海兵隊移転に伴う経費の総額が102億7000万ドル、うち日本側が60億9000万ドルを負担することで合意している。これを加えると、日本の負担総額は約260億ドルに上る。この負担は「今後6年から7年間」に支出されると語った。
一方、米側の負担について国防副次官は「グアム移転に伴う40億ドルだけだ」と明言。日本の要請による移転費用は日本の責任で賄うべきだとの認識を強調した。
約8000人の海兵隊が移転する時期に関して「個々の移動は2012年より前に実施される。それは可能だ」と述べ、グアムの施設整備が完了する前にも可能だとの見方を明らかにした。
2006年04月26日13時48分
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